さとみくんのねこ。《桃》 ページ9
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どうもみなさん、Aです。
突然ですが私いま『猫』になっています。
こうなったワケは
話せば長くなってしまうのですが…
いや、あんまり長くないので話しますね。
実は今から数時間前…
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「私、猫になりたい。」
きっかけは、教室で私が発したこの一言だった。
遠「A急にどうしたの?」
私の突拍子もない一言に、遠井さんが呆れた様に言う。
「えー、なんか猫っていいなって思って。
自由でやりたい放題で、学校にも行かなくていいし、寝たい時に寝て、お腹が空いたらちょっと甘えてご飯もらってさ。至れり尽くせりで最高だよなぁって思って」
遠「うーん、たしかにそうだけどさ…」
だけど、と遠井さんが続ける。
遠「別に猫にならんでも、Aが望めばあのシスコン兄貴ども、その願い全部聞きそうだけどね」
確かに、兄たちならこれくらいの願い、容易く叶えてくれるだろう。しかし…
「でも、そんなことお兄ちゃんたちに言ったら、きっと必要以上に心配すると思うんだよね。
『えっ?!学校行きたくないの?いいけど、どうして?何かあった??!』とか『遊んでばっかだけどどうしたんだろう…育て方間違ったのかな…心配だからストーカーしよ』とか言ってウザいくらい絡んでくると思うんだよね」
遠「あの兄貴どもならあり得るな」
「私もお兄ちゃんたちにはあんまり心配かけたくないし…だから猫になりたいの!」
猫になったら本当の自由が手に入る。
だから猫になりたい。
そんなくだらない話をしていると、隣の席にいた尾宅くんが私たちに話しかける。
尾「じゃあA氏、これ使ってみる?」
はい、と液体が入った茶色い小瓶を私に渡す。
「尾宅くんこれ何?」
尾「これは俺が作った猫になれる薬。その名も『猫になったんだよな君は いつかフラッと現れてくれ 何気ない毎日を君色に染めておくれよ』だよ」
「うん長いしDISH感すごいね」
尾「試作段階だから安全の保証はできないけど、使ったら感想聞かせてよ」
「う、うん…」
へぇ、猫になれる薬かぁ。尾宅くん道具作る天才だからなぁ。
私はありがとう。と言って薬を受け取った。
遠「えーいいなー、私も欲しいー」
尾「遠井さんには一万円で売ってあげるよ」
遠「何で私だけ金とんだよ」
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蝉-セミ-(プロフ) - みこさん» 一緒にしばきにいきましょう。把握ありがとうございます! (2021年4月10日 17時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 蝉-セミ-さん» 私もしばきますwあと、把握です! (2021年4月10日 16時) (レス) id: 2da466f456 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - みこさん» そうだそうだ!(便乗)あのキッズたちはあとで私がしばいておきますね( ^ω^ ) (2021年4月5日 21時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 最強エンターテイナーを面白くないと言うなああああああ!!!!!! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 2da466f456 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 雨歌さん» 実際にこういう返しをする子がいたらかなりやばいですねwwありがとうございます。こういうコメントをもらえると頑張れます。これからもよろしくお願いします( ^ω^ ) (2021年4月4日 22時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝉-セミ- | 作成日時:2021年2月3日 20時