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私がお粥を食べさせてあげると言ったら
なーくんは病人とは思えないようなスピードで起き上がり、ベッドの上でスタンバってる。
な「Aちゃん、早く早く!」
目をキラキラとさせながらこっち見てて草。
「ちょっと待ってね」
小鍋に入ったお粥をよそっていると、さとみくんに手を掴まれた。
さ「貸して」
そう言って私からお粥の入った小皿を奪うと、ベッドまで向かい、布団の上にどかっと座る。
ギシッ
な「さとちゃん?」
さ「俺が食べさせてあげる」
な「え、やだ…もりさんはAちゃんに食べさせてもらいたい」
さ「え、でも俺はなーくんに食べさせたい」
な「何で?」
さ「好きだから」
どういうこと?
さ「なーくん愛してる」
な「え、キモ」
うん、キモいよね、そうだよね。
さ「ほら、あーんして」
な「やだやだ!」
さ「どーしてだよ!
何なら口移しで食べさせてあげてもいいけどね俺は」
何言ってんの?
な「考えただけで吐きそう」
さ「え、イキそう?」
な「言ってない」
なにこのやりとり気持ち悪い。
な「さとちゃんごめん…もりさんほかに好きな子いる…」
さ「そうなの?」
な「うん」
さ「そうか…じゃあ最後にさ、このお粥だけ食べてくんない?」
な「うーん…」
さ「だめか?」
な「……。」
さ「食欲ないか?」
な「うん」
さとみくんが、なーくんをじっと見つめる。
な「さと、ちゃん……?」
見つめ合うな見つめ合うな。
さ「なーくん、(お粥食べさせるの)俺じゃだめか…?」
な「っ!!」
いや「っ!!」って何やねんなんでちょっとドキッとしてんの?
な「だめじゃない、けど…」
さ「けどなに」
な「もりさんはやっぱり、Aちゃんに食べさせてもらいたいから…」
さ「Aなんてどうでもいいだろ。今は俺だけを見て」
なんだこれ。
なにしてんのこの人たち。
さ「ほら、なーくん、あーんして?」
な「い、嫌っ!」
さ「こっち向けよ 」
グイッ
顔を背けるなーくんの顎を掴んで、無理矢理自分の方に向かせる。
な「っ!!」
だからその、「っ!!」っていうのやめて?ww
なんで照れてんの?
「ねぇ2人ともなんか気持ち悪いからやめて?」
な「……さとちゃん、もり子初めてだから…優しくしてほしい 」
さ「わかった」
「おいだからやめろつってんだろww」
なんの時間だこれ!
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蝉-セミ-(プロフ) - みこさん» 一緒にしばきにいきましょう。把握ありがとうございます! (2021年4月10日 17時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 蝉-セミ-さん» 私もしばきますwあと、把握です! (2021年4月10日 16時) (レス) id: 2da466f456 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - みこさん» そうだそうだ!(便乗)あのキッズたちはあとで私がしばいておきますね( ^ω^ ) (2021年4月5日 21時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
みこ - 最強エンターテイナーを面白くないと言うなああああああ!!!!!! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 2da466f456 (このIDを非表示/違反報告)
蝉-セミ-(プロフ) - 雨歌さん» 実際にこういう返しをする子がいたらかなりやばいですねwwありがとうございます。こういうコメントをもらえると頑張れます。これからもよろしくお願いします( ^ω^ ) (2021年4月4日 22時) (レス) id: 14e4c02b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蝉-セミ- | 作成日時:2021年2月3日 20時