吸血鬼?5話 ページ9
「ころみちゃんだよ?」
「かわいくないです・・・」
「うるさい!とにかく僕はいま全力で、女の子になってるんだ!」
ころちゃんは顔が真っ白で、ほっぺのところに赤い何かを塗っていて、口紅ははみ出している得体のしれない何かになっていた。
「いくだっちゃぁぁぁぁ!!!!!」
声もいつもよりガラガラ・・・。
いつもこんな変な格好をしているのかな?これでこの国の王子って、少し・・・。いや結構不安だな。
でも、誰かとこうやって歩くの久しぶりだなぁ。ちょっと嬉しい・・・。口が裂けても言わないけど・・・。
「るぅとくん。学校でどんな服着たいか教えて!」
「なんでもいいですよ。別に僕には何も似合いませんから・・・」
「何言ってんの?るぅとくんはスタイルいいし身長でかいんだから、何でも似合うよ!」
ころちゃんが真剣に僕の方を向いて言っていた。
「その顔で言われると・・・。ふふ。すみません。ちょっと笑いがおさえられないです」
僕は思いっきし笑った。久しぶりすぎる。
「っていうか、学校のことなんにも知らないよね?」
「そういえば。そうでした」
「僕が通っている学校はね、高鬼種が多いんだよね。まぁ僕が一番なんだけどね!」
吸血鬼が多い。そんなところで僕に僕は通わなくちゃいけないなんて・・・。
「怖いですね。改めて思うと・・・」
「何言ってんだよ!僕がるぅとくんを守るからさ!」
「だから、守るなんて簡単に言わないでください!僕はまだころちゃんを信じたわけじゃないので・・・」
誰かを信じても、僕をおいてくんだ。みんなそうだよ。ママも、パパも、それに・・・。
また俯いてしまっている。
「でもさ!」
ころちゃんの言葉に僕は顔を上げた。一瞬の光が現れたみたいだった。
「僕は、るぅとくんに信じてもらえなくても、裏切されても、るぅとくんを信じ続けるよ!」
「え?」
「だって僕は、君のことが好きだから・・・」
ころちゃんは少し照れた顔でそう言った。
「まだ僕は、人を好きになれません。だって僕はまだ彼のことが好きだから。それでも、僕のこと待っててくれるんですか?ころちゃん・・・」
ここで、ころちゃんは何と言ってくれるだろう?
「僕はね、るぅとくん。待たないよ」
「そうですか。残念です」
「だってすぐにでも、僕のことを好きにさせてあげるから!」
「何言ってるんですか?無理ですよ!」
「そんなのわかんないじゃん!」
あぁ。全く。そういう所好きになりそうです。
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ななジェりぃぬ推し - 自分にも犬耳か猫耳生えて欲しいなぁって思ってた時ありました!ww (2022年10月10日 0時) (レス) @page11 id: 6b10fa0b78 (このIDを非表示/違反報告)
ななジェりぃぬ推し - ってね!ジェルくんの甘々イケボイスで!まぁジェルくん推しの2番ですけどw1番莉犬くん!カワボと赤髪黒メッシュ、ななるぅと色のオッドアイに惹かれました!←漢字合ってるか?まぁ良いや!他には私動物マニアで犬耳と尻尾に憧れたとか! (2022年10月10日 0時) (レス) @page11 id: 6b10fa0b78 (このIDを非表示/違反報告)
ななジェりぃぬ推し - 水森千紗さんは、同性愛・性同一性障害の可能性ですか、、、性同一性障害なら莉犬くんと一緒じゃないん?羨まし!まぁ私はジェルくんと出身地同じです!お・お・さ・か!ジェルくんの早よねーやで眠くなりました!zZZ...wwすとぷりのオレンジ担当ええ声代表のジェルで〜す! (2022年10月9日 23時) (レス) @page11 id: 6b10fa0b78 (このIDを非表示/違反報告)
ななジェりぃぬ推し - meiwakameronnさんと水森千紗さんめっちゃ話してるやんwwwめっちゃ仲良しやし!るぅころ最高!!すとぷりの作品マジで最高! 水森千紗さんの作品、、、、、、100点満点やぁ!凄い素敵な作品!!👏 (2022年10月9日 22時) (レス) @page8 id: 6b10fa0b78 (このIDを非表示/違反報告)
水森千紗 - meiwakameronnさん» 一回考え直して!! (2021年11月28日 10時) (レス) @page31 id: 58d6b4bb04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水森 千紗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/9zao/
作成日時:2021年9月10日 9時