百の告白 2 ページ8
『Aは十分魅力的だよ。ユキだってAの事ずっと好きでしょ?だから大丈夫。Aが自分の好きな人が誰か気づいたとき、必ずその人は振り向いてくれる。』
百は私を急に抱きしめてきた。
私にしか聞こえないように、言った。
「諦めるって言っても、諦められないよ。だから自分の気持ちに素直になっていいんだ。何も怖くない。だって、いつだってAを一番に考えてきたんだから。」
体を離して、ね?と笑う百。
瞬間、目の前がすごく明るくなった気がした。
百は、私が千を好きだと思ってるんだ。
心のどこかで、そんなわけないと思ってる自分もいる。
【そうだ。そんなわけない。いつだって迫られて怖かった。】
でも嫌じゃなかった。
【だってこんな問題児、好きになるわけない。】
でも優しいのも知ってる。
【すぐ人と揉めて、女癖が悪くて、文句ばかり。】
でも、だいぶ良くなった。
【すぐ言い過ぎる。ストレートな物言い。デリカシーがない。】
知ってるよ。
でも、音楽に対してこれでもかって位ストイックで、百や私に対して一途。
愛情が深いのを知ってる。
昔よりかは人に優しくなった。
『・・・・・・っう・・・っ』
溢れ出る涙を拭う。
止まらない。
「A!?モモ、Aに何を言った?」
「自分の気持ちに素直になってって言っただけだよ。」
千が心配そうに私を見ている。
あぁ、私・・・・・・・・・
千の事が、好きなんだ
私の事を諦めるのが寂しいなんて、自分が傲慢だと思った。
違う。
ずっと好きでいて欲しかったんだ。
私以外の人を見ないで。
私のこと、好きでいて。
応える気がないなんてことない。
応えるのが怖かった。
だって、ホワイトアウトだよ?
怖くないわけないじゃん。
でも
私を諦めると千は言った。
これから私はどうすればいい?
・・・・・・告白して、振られる?
それでもまたRe:valeで頑張れる?
その決心がついたら、伝えよう。
『百。ありがとう。』
「気づいた?」
『うん。百、大好きだよ。』
百は目を見開いた後、笑って言った。
「うん。オレも大好き。」
何も分かってない千だけが複雑そうな顔をした。
ポツリと、Aと百は両思いって分かったってこと?と言っている。
お互いに両思いだったのは過去の話だ。
でも、それも幸せ。
違う形だけど、今も好きってお互いに言えるのだから。
間近に迫ったドラマの撮影に不安を抱きつつ、千の曲作り用の部屋で寝た。
233人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ZOOL(こう打ちしか出来なくて申し訳ないです(>_<)の中では誰が、というのは特になかったんですけど、了さん側の裏を書いてると、私の中では普通に、巳波くんが絡んできたのでww2月後半か3月になるかと思いますけど、よろしくお願いします! (2020年1月29日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 大丈夫ですよ! 楽しみにしてます!ŹOOĻの棗巳波にハマってしまったのです。 (2020年1月27日 21時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ちなみに、ベースは書いてます。でないと、百の本編の裏とりが出来なかったので(笑) (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 凛音さん» ありがとうございます!巳波くんですか(汗)他落ちが話一辺倒な気がして、偏ってるなと反省途中なので、巳波くんside主体で、他が落ち着いてからで、どうでしょうか(^^ゞ (2020年1月27日 17時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 頑張ってください!面白いです! 個人的に棗巳波くん落ちもみたいです!笑 (2020年1月27日 13時) (レス) id: 39bb781660 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miz | 作成日時:2019年2月27日 8時