【アイナナ】大変で幸せな日常 【笑顔のキミが好き(百) after】 2

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テレビ局の会議室。
着くと、ちらほら立っている人はいるものの、半分くらいの席が埋まっていた。

マネージャーから前半部分の台本(今回は後半は台本だけ出来上がってないらしい)を受け取って、色んな人に挨拶をしつつ、クーラーボックスの中に入ってる何種類かのペットボトルの飲み物からアイスティを選んで自分の席に座る。
座る席の所に、探偵とか助手とかと役名が書いてあった。

私の隣の探偵さんとは逆側の席とか、そのまた隣に座る人が大体犯人役。つまりゲスト。
主要人物以外は適当に座るんだけど。

ヒョイと隣の役名を見ようと体を動かすと、助手と書いてある。

･･････あれ？助手、私の役だけど？？
っていうか、ゲストで助手ってめっちゃ犯人っぽくない！？

「おはようございます」

コトンと私の隣の席のテーブルに、ペットボトルを置いた人の声がする。
見上げて目を見開いた。

『･･･おはよう、そうちゃん･･･』

助手！？そうちゃんが助手役！？
世間的には犯人役似合わなそうだけど、私にとっちゃめっちゃ似合うと思ってしまうんだけど！←若干失礼

「オレもいるぞー？」

そうちゃんの後ろから、ヒョコッと顔を出す人が1人。

『みっちゃん！？』

驚いてる私に苦笑いしながら、そうちゃんとみっちゃんが椅子に座る。
しかも並んで。

『そうちゃんの陰に隠れてて見えなかった』
「誰がチビだって！？」
『え？どっちが犯人？』
「聞けよ！？台本前半しかもらってねえわ！」

そうちゃんを挟んでわいわい。
アハハ･･･と乾いた笑いのそうちゃん。

「おはようございます！楽しそうっすね」

みっちゃんの隣の椅子が引かれる。
3人でそっちを見上げた。

『トウマ。トラ』

なんでこの2人もいるんだ？って、オファー受けたかオーディション受けたかだろうけど。
そういやトラは監督に気に入られてたっけ？去年。
私がめっちゃ警戒してた時期。
懐かしいな。

おはようと全員で挨拶して各々座る。

『すごいメンツ揃ったね』
「だなー。この探偵シリーズって有名どころのゲストは毎回2人位しかいねえのに、珍しいな」
『みっちゃん観てくれてるの？』
「出るって聞いてから△と一緒に見た。向こうが見たいって言ってたしさ」
『あら、順調そうで良かった』

ニヤッとすると、みっちゃんが照れたように「まあな」と苦笑する。
みっちゃんと△は、両方大事な友達だしね。

「でも小説ん時から人気だし観てるやつは多いだろ？壮五だってドラマ観てたしさ」

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