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そんな考え方があるんだ。
確かにその方が良い。
『･･･すごいなぁ･･･』
思わず声がもれる。
百瀬くんはキョトンとした目を私に向けていた。
『そんな風に考えたことなかった。もっと優しく言えるでしょとか、余計なお世話とか思っちゃってた。百瀬くん、年下だけど私よりずっと大人なんだね』
「ええ！？そんなことないよ！？オレがその場にいたら、Aさんみたいに思っちゃうかもしんないし！」
焦ったように手を横に振る百瀬くん。
ううん、と私は静かに首を横に振った。
『百瀬くんなら小学生っぽい子が助けてくれる前に、割り込んでくれそう。でなくても、きっと好意的に受け取ると思うよ』
目に浮かぶ。
助けてくれる百瀬くん。
助けてもらおうって思うよりも、本当は自分で何とかできれば理想なんだけど、想像のようにうまくはいかない。
･･･運動音痴だし。
照れたように笑う百瀬くんを見て、私もつられて微笑んだ。
『ところで夏休みの宿題って終わってる？』
「あー･･･まあぼちぼち･･･？」
顎を指で挟むように触って頬が若干引きつる百瀬くんを見て、終わってなさそうってジト目で睨む。
『もうそろそろ終わらないとキツイよ？』
「ええ！？最後に一気にやっちゃったりしない！？」
『7月中に終わったりしてた』
「すごいね！？」
めちゃくちゃキラキラした目で見てくる百瀬くん。
そこまで特別な事じゃないと思うけど。
と不思議に思った所で昔を思い出す。
『あ、でも･･･』
「ん？」
『小学校ん時は、絵日記とか貯金箱作りとか、中々終わらなくて泣いてた記憶があるわ』
物を作る時とかは頭の中のイメージと出来たものの差が大きいのよね。
絵日記はそれなりに楽しかったけど、何故か評価が低いし。
「泣くほど嫌だったの！？」
『いやー、苦手だったんだよね･･･小学校の宿題って鬼だったわ･･･中高の方が全然いい』
後頭部をかきながら苦笑いしてると、百瀬くんの反応がないことに気づく。
あれ？変なこと言ったっけ？と気不味く思ってると、百瀬くんがプハッと吹き出し笑いをした。
『え･･･』
「あはは！Aさんって基本的に勉強なら何でも出来そうだけど、苦手なもんもあるんだ！意外！」
『ええ？そこで笑う？知識を取り入れるのは好きなのよ』
「美術の実技だけ？」
『瑠璃には独特だって言われて、あとは音楽と体育苦手』
「じゃあ･･･」
『大抵の事は妹に下手って笑われる』
思い出して苦い気持ちになった。
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ミズ ミズ(プロフ) - KUROさん» コメント励みになります！ある程度の流れは決まっているのですが、セリフや行動にすると自分の他作を彷彿とさせないのが難しく更新が遅くなってしまってごめんなさい(_ _;)頑張ります！読んでいただいてありがとうございます！ (2021年11月23日 0時) (
レス) id: 7a55b8132b (このIDを非表示/違反報告)
KURO(プロフ) - 本当に読んでいて楽しくなれる作品だと思います！更新待ってます！ (2021年11月22日 21時) (レス) id: e464551ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2021年11月11日 13時
