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千のバースデー ページ43

千の家で料理を作っていると、百が来た。

「なんか手伝おっか!」
『大丈夫!座ってて。』
「オレもユキのためにやりたい!」
『気持ちだけで十分でしょ?わかってくれるよ。』
「そっかな〜?」
『うん。だから座ってて。』
「え!?厄介払い!?」

『百、コントに付き合う余裕がなくなってきてるんだけど。』
「ひどい!」

モモちゃん泣いちゃう!とか言いながら、会話してるのが楽しいのか、顔が緩んでる。

でも、千が帰ってくる予定の時間が近いんだけど。
ハラハラしながら、でも手は動かして調理する。

『百、お皿出して。』
「やったー!どの大きさ?」
『そっちの戸棚。』

百に洗い物をお願いして、何とか、千が帰ってきてから温めればいいもの以外を作り終えた。

インターホンが鳴って、百と一緒にクラッカーを用意。
リビングのドアが開くと同時に、クラッカーを引っ張った。

「ただいーーぅわ!」
「『ハッピーバースデー!ユキ!』」

ぅわって、千の口から久々に聞いたな。

「びっくりした・・・ありがとう。」

百と一緒になって笑う。
3人一緒に食事した後、紅茶とももりんと一緒に用意したケーキ。

「・・・桃のズコット?」

『うん。そう。』

「オレがデザイン決めて、2人で材料決めて、Aが作ったの!」
「へえ・・・」

ステンレスのボールに薄くスライスしたスポンジしいて、ダイスカットされた桃が入ったゼラチンが入った生クリームを入れて、スポンジでフタをして冷やす。
ボールから出してドーム型にしたら、スポンジの上に桃のスライスを、スポンジが見えないほどに並べて、ナパージュを塗った。

そのてっぺんの、マジパン細工3つ。

「これ・・・僕ら・・・?」

千がじーっと見てるけど、頬が染まって、目がキラキラしてる。

「すごいね・・・めっちゃかわいい・・・」
「え?モモ、出来上がり知らなかったの?」
「うん。」

『何とか私たちに見えるなら良かった。』

「食べるの勿体ないけど、食べようか。」
「『待って。』」

百がウインクしながら千に言った。

「仕上げがあんの。」

私は、小さなふるいに粉糖を入れて、桃のズコットの上でふった。

「桃の上に積もる雪!どう!?」

「・・・すごい・・・結婚式の余興に使えそう。」
『何で結婚式・・・』

感想が突飛な所にいくなあ。

「Aのモチーフは中身が、ヤス色だから。」
「生クリームがA?」
『まあ適当だけど。』

笑って、プレゼントも渡して、夜は更けていった。

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ミズ ミズ(プロフ) - さざんかさん» 何度もコメントありがとうございます!何度も読んでいただけて嬉しいです✨頑張ろうって励みになるコメント、ありがとうございます😆 (4月30日 13時) (レス) id: 18ddd53bfe (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 続編を全て読了したあと、また一からここまで読み進めてしまいました😂本当に、何回でも何回でもときめいて、シーンごとに感動して、大好きです。百も、主人公も、ヤスも、なにもかも。またこれから続編を読もうと思います。本当に、煌めき沢山のお話をありがとう!! (4月30日 6時) (レス) @page50 id: 0d4c90c531 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - さざんかさん» コメントありがとうございます!こちらは心のままにほぼ欲望に忠実に書いてたものなので、そう言っていただけるのが恐縮ですが、嬉しくもあります。続編もあり、主人公の性格が微妙に変わったので気に入って頂けるかわかりませんが、気分が向けば、よろしくお願いします (8月15日 10時) (レス) id: 26c48aa660 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 完結おめでとうございます!執筆本当にお疲れ様でした!あれもこれもそれもどれも神がかってると言っても足りないくらい感動的で神秘的で、とっても素敵でした!✨️こんなに心揺さぶられる物語中無いです…ありがとう、と、切に切に申し上げます。ありがとう。 (8月15日 3時) (レス) @page50 id: 2d06e4d39c (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - jackandeve1207さん» 長いお話で所々至らない部分が多かったと思いますが、読んでいただいてありがとうございました!続編ですか(`・ω・´)楽しそうですね!案練って、3月4月位なら可能かも・・・女の子目線、ガツンと書きたいなと思ってたんです(笑)ありがとうございます! (2021年2月3日 22時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2020年3月5日 7時

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