笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ34)

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異常事態　2　～百side～ページ34

不正解。

「何言ってるの、モモ。モモは十分に恋愛･･･ムググ･･･」
「お前、よけいなこと言うなよ･･･」

バンさんがユキの口を手で覆う。

「そーだよ、ももりん。ももりんは、Aっ･･･いってーな、いおりん！」
「四葉さんは黙ってて下さい。」

一織が環の腕を叩いた。
他の人は何も言わなくて、ホッとした。

「次は僕の番？僕の感覚でしか答えられないけどいい？」
「ユキ、頑張って！イケメンな回答で犯人のハート盗んじゃって！」

応援すると、ユキが微笑む。

「任せて。恋は郵便受けのチラシ。ただで貰えるし勝手に入ってるけど、タダより怖いものはない。なのに、欲しいチラシは入らない。」

ブブーッ

「あ、だめ？」

「普通ただで貰えないよ、ユキ･･･。」

【それに、欲しいチラシって･･･A･･････】

オレたちを応援すると言ってくれてるワリには全然諦めてないよね。

「ろくでなしの回答をしたわね･･･。」
「うちのかわいいアイドルたちには、聞かせたくなかったな･･･」
「万だって似たようなものだったろ。」
「絶対そんなことない！！」
「Aは歴代の彼女知ってるから聞こうか？」
「止めて！？」

「えー･･･ゴホン･･･後はTRIGGERに託そう。」

オレが言うと、楽がパパに聞かれたくないと騒いでる間に、おかりんとバンさんが順番に恋とは･･･と回答している。

楽も龍も答えるも不正解。

あとは天。

ドキドキしながら聞く。

「恋とは、キミの正体を見つけて、名前を呼ぶこと。最初から感じてたんだ。恋とは、なんて質問をするのは、愉快犯だとしても、男性じゃないでしょう。」

マスターディレクターの娘の、ひとみちゃんだと言い切った天。
しかもまさかの楽推し。
楽パパが嫌だから、葛藤してる感じ？

【やっぱ、自分のファンじゃないと、天も龍之介も、がっかりするんだ･･･】

思わず笑う。

「ひとみちゃん、八乙女楽くんじゃなくて、凛人お兄ちゃんを結婚相手にするのはどう？そしたら、何も問題ないでしょう？」

【！！】

「おかりん、抱かれたい男ナンバーワンの代打に名乗り出たよ。」
「最高。惚れそう。」

「ひとみちゃん、万理お兄ちゃんはどう？おやつにパンの耳に砂糖まぶしたやつも作ってあげるよ。」
環「こっちも名乗り出た！」
壮「しかも、食べ物で釣ろうとしてる･･･。」
「何言ってるの万。万はA･･･ムググ･･･」
「お前はいちいち余計な事言わない！」