笑顔のキミが好き【百】 18 (ページ33)

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異常事態　～百side～ページ33

ファントムが恋とは何かと聞いた時、ユキが笑いそうになってるのに気付く。

【ヤバい。ユキが･･･。折角こっちが真剣にやってんのに、あんまり笑いに持ってくとバレちゃうぞ？】

一織が春のうさぎだと答えた後、楽パパが、ドッキリはありえないと言った。

【え？】

「取材さえ受け付けない店が、ドッキリ企画など引き受けはしないだろう。」
「「えええ！？」」
「では、本物の事件ってことですか！？八乙女社長！」

おかりんが楽パパにすがるも、怒鳴られて一蹴される。
うちの事務所じゃないし、マネ子ちゃんとこもドッキリ企画はしてないらしい。

【うそ･･･本物！？】

あれ？今からA来るよね！？
犯人どこいんの？

まさか。
もし。
犯人と鉢合わせしたら･･･？

スマホを取り出す。

ああ、圏外だった。
冷や汗が出る。

「正解すればいいんだよね。大和、Aが来る前に正解しよう！」

「え？･･･ああ、そうか。そうですね。」

大和もオレの考えに気づいたらしくて頷く。

「ヤマさん頑張れ！」

「大和さんは格好いいし、女心もよくわかってらっしゃいますから！一発でベストアンサーが出せるはずです！」
「ソウ･･･。ハードル上げ止めて･･･。」

「へえ。乙女心よくわかってるんだ？」
龍「格好いいな、大和くん！」
「分かってりゃ振られねえでしょうが！期待しないでくださいってば！ああ、もう･･･」

大和が恥ずかしそうにしている。

いや、大和が乙女心分かってても、Aはあげないけど。

「恋とは･･･ビールの泡･･･。勢いよく注げば泡ばかりになるし、慎重に注ぎすぎると、今度は泡も立たない。」

ブブーッ

「意味わかんないです。」

「えーと･･･押しすぎても引きすぎてもいけないっつーか･･･」

ブブーッ

「･･････クソ･･･。これ、死にたいくらい恥ずかしい上に、地味にへこむな･･･」

【ふーん。押しすぎに引きすぎ･･･】

大和はAに、そうやってアプローチしてきたって事？
ちょっとムカつく。

三月も環も答えていく。
環に至っては激テレでかわいい。

壮五は模範解答。
ナギ、陸と答えていくも全部不正解音が鳴る。

【TRIGGER目的だよな、この犯人。しかも多分オレがAに振られまくってるという芸能界での噂を知ってるか、全く何も知らないか･･･】

自分が名乗り出てTRIGGERを後にしてもらった。

無難に、恋愛できない芸能人のテイで言った。