笑顔のキミが好き【if･･･大神万理】2 (ページ4)

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「Aが作ったのどれ？」

皆で飲んだり食べたりしながら、作って持ってきてくれた物を見ながらAに聞く。

『えーとね･･･』

Aに教えて貰って、他の子たちが次々取っていく(主に環くん)横で、自分の分も皿に取る。
適当に社長の分も取って持って行く。

「ありがとう、万理くん。」

ニッコリ笑って談笑していると、Aが来た。
俺のお皿を見て何か言いたげ。

･･･顔、赤い？

「A、顔が･･･」
「Aちゃん、風邪？顔が赤いよ？忙しいでしょ。大丈夫？」

社長に先を越されたものの、Aを見ると、ますます顔を真っ赤にして両手を振った。

『だ、大丈夫！風邪じゃない！ちょっと暑いだけだから！！』

暑い？

「まだ春･･･」
『そこはツッコまないで！』

何故か怒られた。
Aがギクシャクしながら右足と右手が同時に出て歩く。

百くんが寄って真似すると、Aが百くんに怒った。

【面白い･･･】

笑いながら、さっき皿に取った、Aが作ってくれた料理を食べる。

懐かしい味。
美味しい。

･･･あれ？

皿に取ったのは、全部、Aから聞いたAが作った料理。

皿を見る。
ザッと青ざめた。

【あれ？バレた？俺の気持ち。】

いやいや、まさか。
Aだぞ？
俺を男として見てないし、そもそも気持ち悪いって言われたし。

あ、凹む。

俺は紡さんが好きだと誤解されてるし。
いや、否定はしたから誤解は解けたか？
分からない。
あれから、そういう話はしていない。

皆で祝ってから送る時に、千と話し終えたAに聞いた。

「あのさ、俺が紡さん好きだってまだ誤解してる？」

『え？』

Aはキョトンとしてから、申し訳なさそうに眉を下げた。

『前、違うって真面目な顔して言ってたけど、でもタイプだよね。誤解じゃないんじゃない？』

「それを誤解って言うんだけどな･･･大体･･･」

言いかけて止めた。
大体、Aが好きだから。

『大体？』

Aがキョトンとしている。
俺がこの言葉を言ったら、こいつはどうするんだろう。

気持ち悪い？
逃げる？
逃げるって事は、俺を意識するようになるって事か。

でも、Aが記憶のことを相談出来るのは俺だけだ。
相談したい時に出来なくしてしまう。

どこまでなら踏み込んでもいいんだろう。

「･･･大体、俺には、紡さん以外に好きな人がいるよ。」
『えっ！？』

Aの声に、一緒に帰っていたIDOLiSH7の子たちと百くんと千がこっちを見た。