51 〜万side〜 ページ3
結成1周年記念の日に、IDOLiSH7の子たちもサプライズパーティを考えていると知って、Aが作ってくれるご飯はどうしようかと思ってたけど、そんなに多くないだろうし、やっぱり俺は食べたいし、と思ってそのままにしていた。
IDOLiSH7結成1周年の当日。
中々始まらないパーティーや、中々来ないAにハラハラしながら、陸くんと一織くんが動くのをきっかけに、俺もレッスン室へ行く。
「えっと・・・。えーっと、どうしよう。待ってね。」
【Aの料理は多少あるだろうけど、確実に足りないだろうな・・・】
どうする?
いや、もしかしてA、こういうの記憶にあったりしないか?
何とかしそう?
・・・・・・いや、でもなかったら分からないし。
考えているとインターホンが鳴って、陸くんと一織くんが出ていってくれた。
慌てて追いかける。
「・・・!呼んだ事忘れてた!」
【Aだけじゃなかった!千も呼んだんだった!】
「結成1周年のお祝いをするんだろう?設営スタッフやれって、万が・・・。んぐぐ・・・。」
慌てて取り繕って中に入れた。
「A、悪いな。この状況分かる?」
『分かるよ。だから・・・』
と言ってAが百くんを見ると、百くんはニッコリ笑って袋を見せた。
「仕事の後で時間なかったんで、飲み物とお寿司とデザートは買ってきました。オードブル類はユキとAが作ってくれて。バンさんの役に立てますか?」
「もちろんだ。愛しているよ。」
『おおう、息をするように愛の告白!さすが万!』
茶化すように言うAに、恥ずかしくなって軽く頭をペシンとする。
「うるさい。・・・・・・でもこれでも足りないかも。」
百くんが、じゃあ後輩に買ってきて貰いますと言って、どこかへラビチャしている。
Aに寄って、さっき叩いた所を撫でた。
「さすがA。・・・・・・でも分かってたなら一言言って。」
『それは言わない約束。・・・そっちだって忘れてたくせに。』
「・・・・・・Aの事は忘れてなかったよ。忘れるわけないだろ。」
言うと、驚いたように目を丸くしているAを見て微笑んだ。
【もっとかわいい反応してくれると、強気になれるのにな。】
少なくとも恋愛対象に入ってれば、Aに好きな人がいても、可能性はあるのに。
・・・・・・今日、タイミング合ったら、また聞いてみよう。
そう思いながら、急いで設営をした。
52 〜万side〜→←50 (IDOLiSH7結成1周年) 〜万side〜
179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miz | 作成日時:2019年7月28日 8時