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メンバーに女の子がいるというだけで不安にさせるのも彼氏として問題だし、Aに紹介するようにしてた。
Aの外見だけで安心する彼女を見ると、がっかりしたり、Aと友達になってくれたかと思えば悪口みたいな事を言う彼女に、げんなりしたり。
【見る目ないな、俺。】
Aの外見だけで判断もせず本当に仲良くなってくれて、Aが初めて、いい人だと言った彼女には振られたし。
だからと言って彼女がいない期間、Aに女を感じることはそんなにはなく。
【いや、たまに抱きつかれるのが困るようになったのは、Aが高校生になってからか。】
だからと言って妹のような存在以上になることもなく。
Aが百くんを好きなのも知っていたし、千がAに本気なのも知っていたから、というのが一番のストッパーだったんだろうと今では思う。
ドライだと思っていたAが、本当は怖がりで泣き虫で、寂しがりな部分もあって。
一生懸命で、でもしっかりしてる部分もあって。
ストッパーがなかったら、好きになってたんだろう。
とっくのとうに。
Aが、やけに照明を気にするようになってたからか、俺も気にするようになってしまって。
岡崎さんが挨拶に来た日のAは、特におかしくて。
だから千に落ちてくる照明に気づくことが出来て。
咄嗟に千をかばった俺に、Aの手が差し出されるのを目の端で捉えて。
でも両方を守ることは出来なくて。
そのまま意識が途切れた。
別れは突然やって来た。
Aの前世の記憶の話も聞いて。
俺がいなくなった後には何をするべきなのか、というような、Aとの会話。
全部を知っているように話すAは、核心には触れず、決定的な事は言わず、でも確実に俺がいなくなろうとしているのを分かっていて。でもそれを言葉にはしない。
さっきまで、ずっと会いたいって泣いてた人と同一人物とは思えない位に、しっかりしていた。
最後に去る時に、Aが言った。
『私の怪我が、顔じゃなくて腕で良かった。』
「どうして？」
『千は、万の顔を治す代わりに自分を売ったの。私も顔が怪我してたら、きっと治そうとするよね。･･･そこに私が入ってなくて良かった。』
ああ、そうか。
俺の代わりに千が自分を売るなら、俺がいなくなればいい。
それが、もし。
俺とAの治療の代わりだとなれば、Aもいなくなった方がいいと思うんだろう。
「そうだな。」
そう言って、力なく笑った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
