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「いや、そういう意味なわけないだろ。だって･･･」
俺も好きなんだから、と口が滑りそうになって、口をつぐむ。
『だって･･･？』
「千はずっとAが好きなんだから。」
『まあね･･･挨拶代わりの告白は参るけどね。』
Aがそう言って苦笑いした後、食事を再開した。
【俺･･･ヘタレ･･･】
食事も済んで片付け終わると、Aの居候先の小鳥遊家まで送っていく。
『万、何か話があったんじゃないの？』
「え？」
『食事だけで誘うのって、今までないでしょ？必要以上関わるなって言ってた位なのに。』
ああ、再会した時。
でも今日は、ただ俺が会いたかっただけ。
話なんてない。
･･････Aは？
Aは俺の事をどう思ってる？
いいお兄さん？
ただの昔のメンバー？
腐れ縁の友達？
それとも･･････
「理由がなくて･･･」
『ん？』
歩くのをやめると、それに気づいたAが止まって、俺を振り返った。
「理由がなくて、ただ会いたかったって言ったら、どうする？」
『･･････え？』
Aが、これ以上ない位に目を見張って放心している。
「･･･っ、なんてね。冗談だよ。」
慌てて笑いながら歩いて、困ったように俯いていたAの頭にポンと手をのせて通り過ぎた。
Aが途端に元気な声で追いかけてくる。
『ちょっと！変な冗談やめてよ。』
「あはは。悪い悪い。」
笑うものの、Aの困ったような顔を見て、俺が恋愛対象にないのが分かって、少し辛い。
『万？･･･本当に何かあったんじゃないの？』
「え？」
俺に追いついて、俺の顔をのぞき込むように横を歩くAは、眉を下げて心配そうだ。
『辛いことあっても、万は余り言わないから。話したくないならいいけど。聞くだけなら出来るよ？』
「･･･大丈夫だよ。何かあったら言う。」
『そう？』
Aを送って、来た道を折り返して歩く。
近くにいすぎて対象にならないなら、距離を置けばいいんだけど、一向に意識してもらえないなら意味がない。
押して駄目なら引いてみろ･･･か。
千はどっちでも駄目だったな。
手強い相手なんだから、ジワジワ自覚させていこうかと、長期戦を覚悟した。
すっぱり諦めるのは、それでも駄目だった時だ。
【百くんにファン以上の気持ちがないなら、望みはある。】
百くんがAに、真剣に告白しない限り。
･･････いつするか、ハラハラもするけど。
そう思って、家へ帰った。
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ミズ ミズ(プロフ) - 南雲藍琉さん» キャラ掴み出来てますか？万の口調は千相手と夢主相手だと、ちょいちょい変わるので、ちょっとドキドキですｗ (2019年7月2日 6時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
南雲藍琉(プロフ) - 万さんの小説ってだけでだいぶキてます。供給ありがとうございます……。 (2019年7月2日 0時) (レス) id: 95a4309a02 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - 麗妃さん» お待たせしました！ありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
ミズ ミズ(プロフ) - あいすさん» 読んでいただきありがとうございます！よろしくお願いします！ (2019年6月30日 12時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
麗妃(プロフ) - 万さんルートありがとうございます！待っていました！！読んできます！！ (2019年6月30日 11時) (レス) id: d59234d3e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年6月16日 10時
