NO DOUBTのMV撮影 3 〜千side〜 ページ18
MVのダンスパートの撮影の為に、都内のホテルに行く。
着く時に、モモが小声で嬉しそうに言った。
「これもあったか･･･ユキ、ヤスを見てて。」
【何で？】
キョトンとして、言われるまま、Aを見るも意味が分からない。
モモがAの肩をトントンと叩いてまたも嬉しそうに言う。
「あそこで撮影するんだよ？」
つられて見ると、ロビーのソファと階段。
待合い場所だなと思ったけど、ああ、Aを見てろって言われたんだと思ってAを見た。
【何。この顔。】
初めて見る。
頬を染めて、目がキラキラしてて、物凄く嬉しそうな笑顔。
「･･･ヤス･･･じゃなくなってるよ？」
「あははっ、ヤス、目がキラッキラしてて可愛いでしょ？ユキ。」
「･･･すっごい可愛い･･･ヤスじゃないので見たかった･･･」
モモ、この顔、見たことあるの？
すごい悔しい。
でも･･････すごい可愛い。
【まるで、僕らのファンの子がするような表情･･････】
ん？
いや、ホテルのロビーだよね。
･･････何かで使われてたっけ？
撮影部屋まで行って、着替え終わると、Aがまた頬を染めてる。
でも口元を隠していた。
白と黒とゴールドが絶妙に使われたAの衣装。
衣装がパンツルックなのは、僕らの衣装に合わせた感がある。
マントも羽織るからかな？
Aの隣に行くと、曲が完成して良かったと言う。
だいぶ揉んで揉んで、苦労して生まれた曲。
仮歌とアレンジは、意外とスムーズにいった。
モモが最高の曲って言ってくれて、Aが、すっごい好きな曲って言ってくれたから、僕も自信がもてる曲になった。
部屋で撮影をしてロビーでの撮影になると、Aがポツリと呟いた。
「すっごい、かっこいい･･･」
【･･･え？】
珍しい物言いに驚く僕をよそに、モモが笑ってAに言う。
「･･･ん？かっこいい？」
『え？言った？私。』
「言った。ヤスも、すっごい綺麗だよ。ね、ユキ！」
「当然。僕の好みのタイプだから。」
誰からの格好いいも言われなれていて、当然だと思うのに、Aからの格好いいなんて言われなれていないせいか好きだからなのか、物凄く嬉しい。
モモと、仕事用のテンプレでAの取り合いをするも、Aはテンプレではなく、本気で呆れていた。
「本気でツマらないって顔するよね。他の女の人はキャーなのに。」
「そういう所が、いいんでしょ？ユキは。」
「まあね。」
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ミズ ミズ(プロフ) - 伊織露維さん» いつもありがとうございます！気分はずっと書いていたいんですけど、体と時間は思うようにいきませんね(笑)でもお気遣いありがとうございます＾＾気をつけながら頑張ります！ (2019年8月5日 8時) (
レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
伊織露維(プロフ) - めっちゃくちゃ好きです。更新を何より楽しみにしています。お疲れの出ませんように…。 (2019年8月5日 1時) (レス) id: 2aaf981a59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年5月31日 8時
