アイドル男子チーム 4 ページ31
一段落つくと、全員がこっちに来た。
どのタオルが誰のか頭の中で確認しながら、何本かの飲み物を持って一緒に渡していく。
飲み物と人との間を何度か行ったり来たりしていると、龍ちゃんが全部の飲み物を持ってきてくれた。
『ありがとう。』
「重いからね。男の仕事だよ。」
龍ちゃんはそう言って、ニコッと笑った。
おお、かっこいい。
・・・・・・って、あと3枚。
これ、誰のだっけ?
やばい、覚えてないな。
この人のタオルどれだ。
冷や汗をかきながらドリンクだけ取りあえず取ると、百が私の手にあるタオルをその人に笑顔で渡した。
百が何も言わずにポンポンと私の背中を叩いた。
【気付いてくれたの?】
驚いてると、みっちゃんが「オレもやります!」と言いながら、私が持つ2つのタオルを持ってドリンクと一緒に渡しに行ってくれた。
【気付いてやってくれたのかな?偶然?】
でも、助かった。
みんな優しい。
心が、じんわり温かくなった。
「Aちゃんはモモくんと同じ事務所ってだけで呼ばれたの?」
一緒に飲んでいると、ツクモ関係の人に聞かれた。
単純に不思議そうに言われたから、他意はないと分かっていても緊張する。
「天との共演がきっかけで俺と仲良くなったのもあるんですよ。同じ年齢で話も合いますし。」
『龍ちゃん・・・・・・。』
びっくりした。
龍ちゃんにフォローされると思ってなかった。
いや、優しいのは知ってるけど。
「そうなの?三月くんの方かと思ってた。ほら、二階堂くんがいるから。」
【ヤマさん・・・?】
なんでヤマさん?
・・・・・・まさか、千葉サロンのこと言おうとしてる?
「大和さんですか?どうして?」
みっちゃんが不思議そうに聞く。
心臓がバクバクする。
百を見ると、百も心配そうにみっちゃんたちを見ていた。
「一時期、付き合ってるんじゃって噂になったの知らない?すぐ消えた噂だから信じてはいないけど、仲がいいんでしょ?」
・・・・・・・・・ん?
「『・・・はい?』」
みっちゃんと言葉が被った。
みっちゃんはポカンとした後、笑顔で言った。
「大和さんとAの仲はいいですけど、Aは元々オレの実家でバイトしてたんですよ。しかもうちのマネージャーの従兄弟で。きっかけはそれです。」
みっちゃんうまい。
「へぇ、そうなんだ。てっきり、千葉・・・」
「なぁなぁ、三月、龍。折角だからアイドル男子チーム作らない?他にも今日いんじゃん。」
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ミズ ミズ(プロフ) - 汎用うさぎさん!ありがとうございます!描いて貰える事があるなんてびっくりで、とっても嬉しいです!夢主ちゃんですよね?リンク貼らせて頂きますね♪ (2019年5月9日 21時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - イラスト描いてみました。良ければ使ってください!http://uranai.nosv.org/img/user/data/3/6/b/36bc53eadf1a1bf4c404b48dc6d305f7.jpg (2019年5月9日 18時) (レス) id: 8e53fc3a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miz | 作成日時:2019年5月2日 18時