検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:37,549 hit

89 (千ルート・占いが出来る理由4と途中まで共通話。) ページ18

お茶を飲んで、百の言葉を待つ。

すんごい緊張する。
手汗を握って、自分の心臓の音が煩く鳴ってるのを聴いていた。

【万に話した時より怖いのは何でだろう。】

元々、話すつもりもなかったからか。
最初から守ると決めていた存在だからか。

「ねぇ、A。」
『は、はい!』

思わず背筋がピンと張って百を見ると、左手を顎に当てて驚いたように目を見張っている。
目が合うと、フッと柔らかく笑ってくれて、ふいにドキッとした。

【イヤイヤイヤ!私にはヤマさんが!!】

「そんなに緊張しなくても・・・」

『緊張するよ!私の謎、大公開スペシャルだよ!?』

「「ぶ・・・っ」」

うわー、2人に笑われた!

「テレビじゃないんだから・・・」

「いいね!オレ、そういう番組も好き!」

『何よもう!言いたいことあるなら言ってよ!』

「あー・・・もう、面白・・・じゃあ真面目な話。」

百の言葉に頷く。

「大和には言わないの?」

え?
・・・・・・全部信じてくれてるの?

『百・・・信じてくれるの?全部本当だって。』
「ええ!?嘘なの!?」

『いや、違うけど・・・。』

信じてくれるんだ。

「あはは。百くん、俺に話してくれた時も泣いちゃったんだよね、A。」

『うるさい。泣いてない。』

「あはは。こういう所かわいいですよね。」

百と万が笑っている。
涙が溢れそうなのを堪えて、ありがとうと言って微笑んだ。

『ヤマさんには今の所言おうと思ってないよ。信じてくれそうなのはさ、ナギとかたまちゃんとか陸?』

百「ああ、分かる!一織とか大和とか三月は頭おかしいって言いそう!壮五は微妙だな。」

『そうちゃんはダメ。浮き沈みが激しい。どこでスイッチが切り替わるか分からない。ついでに言えば千に一番誰より知られたくない。
作詞作曲をしてきてプライド持ってるからこそ、それが本当は私の記憶の中でだけだけど、実在した物だと知ったら、どうなるか分からない。』

「ユキを守るため・・・」

『うん。それに、さっき言ったように前世の生活の記憶が、ほとんどないから。ゲームの記憶は今の所あるけど分からないし。』

なくなったらどうすればいいんだろう。
TRIGGERの救出も、スマホ2台持ちも百の救出も。
月日や時間は分からないけど。

そしたら百が一人で沢山考える、元の話と変わらなくなるのかな?
私というイレギュラーがあっても?

「やけに冷静だね?怖くない?記憶がなくなるって。」

90→←88 (千ルート・占いが出来る理由3と全文共通話。)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (43 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
123人がお気に入り
設定タグ:アイナナ , 大和 , 二階堂大和
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:miz | 作成日時:2019年4月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。