笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ46)

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IDOLiSH7結成1周年　4 ページ46

そんな事を思っていると、陸が来た。

「大和さん、百さん、お酌しましょうか？」

大「ああ、ありが･･･、うわぁぁあっ！？」

全部こぼした。
百が苦笑いしながら私が差し出したタオルを陸に渡した。

ヤマさんやっぱり可哀想。
漏らしたみたいになってる。

一「私が注ぎます。どうぞ、百さん。」

「ありがとー、一織！壮五にはついでやらないの？確か二十歳超えてたよな？」

「逢坂さんは･･･。」

「こけら落としの打ち上げでも飲んでなかったし･･･飲めるなら飲んじゃえって！」

【うわ･･････】

引きつる頬を隠すことなく、一杯だけと飲むそうちゃんを見て、絶対に近づくまいと誓った。

インターホンが鳴ると、百に

「おっ！来た来た！ちょっと行ってくる！Aも行こ！」

と言いながら手を引かれる。

紡もいおりんも陸も付いて来て、４人でTRIGGERを迎えた。

帰ろうとする３人に、紡が引き止めた。
がっくんが、ちょっとだけと言い始める。

【がっくん、ちょろい。】

「どうしても帰っちゃう･･･？」

かっ･･･かわいい！！

寂しそうな顔の陸は、純粋が故にとっても可愛い。

【百がやっても可愛いだろうけど、こっちは純粋じゃないからな･･･】

と思いながら百を見ると目が合って、何故かジトッとした目で見られた。

「･･･A、何か失礼な事考えてない？」

ぎく。

『失礼じゃない。本当の事を思っただけだよ。』

「じゃあやっぱ失礼な事なんじゃんか。･･････もう、モモちゃんの事ばっかり考えて！可愛いなぁ！」

抱きしめられると、陸にほだされて「少しだけ」と言った天がポツリと言った。

「やっぱりバカップル見てられないから帰るよ。」

「え？帰っちゃうの･･･？」

『え！天と一緒にいたいな！オードブル作ったの！デザートもあるよ！』

百「A。モノで釣･･･」
「･･･食べる。」
「･･･れた･･･。」

百が呆れたように言おうとしてたけど、天は照れたように頷いてくれて、ホッとした。

TRIGGERをお祝い会場のレッスン室に連れて行くと、皆が沸いた。

『結構な量になったね。』

百「でも食べ盛りいるから食べれる、食べれる！」

『百もいっぱい食べるもんね。』

「うん！Aの料理もユキの料理も、胃袋までつかまれて、もうオレをどうしたいの！って感じなんだもん。」

『あはは、なにそれ。』

話してると、横で紡ががっくんに、襟に何か付いてると言う。

ああ、スーパーでおばさんに絡まれたやつか。