笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ45)

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IDOLiSH7結成1周年　3 ページ45

みっちゃんと百がノリ突っ込みをしている。
おじさんが挨拶しようとするのを万が止めて乾杯した。

「A、百くんに言ったのか？」

料理を取り分けてる時に万がコソッと聞いてきた。

『うん。言った。･･････受け入れてくれたよ。ありがとう、万。』

「俺は何もしてないよ。」

『してるよ。話を聞いてくれた。ずっと万の存在に救われてたよ。』

素直に言って笑ったのに、万は驚いた顔をしてから私から顔を逸らした。

「Aが素直だと気持ち悪い。」

『は？ひっど！なんて事いうの！』

「うるさい。」

『皆には優しいくせに、千はともかく何で私にも冷たいのさ！昔の方が優しかった！』

「もう黙っ･･･。･･･百くん、何してるの？」

近くで百が、逃げてるヤマさんを捕まえてる。
ヤマさんの顔は真っ赤だ。

「ちょっと言って欲しいことがあって、Aの前に連れてきたんですけど、言わないって頑固なんですよー。」

「やめて下さい！ほんっと恥ずかしいんで！」

「大丈夫大丈夫。前、言った事でしょ？先輩命令。」

「･･･っA！彼氏何とかしてくんない？」

話が見えない。

万と顔を合わせてもお互いに“？”の状態。

『何を言わせようとしてるの？』

百が、キラーンと音でもしそうに笑って言う。

「IDOLiSH７が泥をかぶ･･･ぐぐ･･･」
「わーわーわー！聞こえませーん！」

ヤマさんが真っ赤な顔をして百の口に手を当てている。

【泥･･･？･･････あ！】

私の顔を見た万が、どう言う事？と聞いてきた。
小声で答えた。

『日記帳読んでた百に、どの台詞が好きか聞かれた。･･･ヤマさんのやつ答えたの。それだ。』

「･･････すごい。百くん、楽しんでるね。俺にはない発想力だよ･･･。」

万は感心してるけど、私は少し呆れた。

『私にもない発想力だよ･･････。』

記憶を楽しんでる時はあった。
知っている楽しい会話だったり、家具の配置だったり密やかに楽しんでた。

誰かを巻き込むって･･･。

「分かった。大和じゃなくて陸にしよう！」

颯爽とヤマさんから離れて陸の方に行こうとする百を、ヤマさんが捕まえた。

「何を言って貰うんですか。」

「聞きたい？」

「是非。」

【まさか他の台詞も覚えてるの？】

日記帳見ながらブツブツ言ってたのは、このためか。

まぁ聞けなかった台詞は沢山あるだろうから、聞けると確かにテンションはあがる。
でも楽しいの私だけじゃない？

百も楽しそうだけど。