笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ27)

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ゲレンデ企画！　3 ページ27

『私に聞いたってバレるんじゃない？』

「うぅ･･･でもぉ･･･」

『教えてもいいけど、責任は自分でとってね？』

そう言うと百は嬉しそうに、千からの問題を話してくる。

･･･尻尾が見える気がする。

答えを言うと、上機嫌の百の後ろに千が立っていた。

『･･･あ。』

「え？」

笑顔の百が振り向くと、その笑顔が凍り付いたまま私の方へ戻した。

「ヤ、ヤス･･･オレ、ユキが好きすぎて幻覚見えちゃったかな？」

『･･･責任は自分で。』

「えぇ！？幻覚だと言って！！」

『現実は、そのまま受け入れなさい。』

私は百を置いて外へ向かった。

「･･･モモ。」

「ユ、ユキ！モモちゃん何も聞いてないよ！」

「モモ、罰ゲームね？」

「いやーーーー！」

どうやらバレる運命は、そのままらしい。

クスクス笑いながら出ると、皆、各々やりたい事を自由にやっている。

そういう企画だもんね。

『おお、楽。スノーモービル借りたの？運転できるの？』

「ああ、ちょっくら行ってくる。」

『かあっこいい！いってらっしゃい。』

手を上げて、颯爽と運転するがっくんは、やっぱり格好いい！

【でも私、運転出来ないしなぁ･･･】

と思ってると、急に手を引かれた。

「ヤス！スノボしよ！」

『百･･･私、スキーしか出来ない。』

「モモちゃん教えてあげる！手取り足取り、腰取り胸･･･うぐ･･･」

百の口を手で塞ぐ。

『百？千みたいな事、言うんじゃないよ？イメージどこ行った、イメージ。』

「いやん。照れてる？」

『怒ってる！』

ザクザク雪を踏みながら百から離れるも、百が追いかけてくる。

『あんたは、三月くんとスノボでもしてなさい！』

「えー？ぶーぶー。」

楽しそうに口を尖らす百を見ていると、ワザとと分かっていてもクスリと笑ってしまう。

「へへ。笑った！」

『もう、敵わないなぁ･･･もうあんな事言わないなら許してあげるよ。』

「うん！じゃあスノボしよ！」

スノボを借りて教えてもらう。
近くにスノボに苦戦している、そうちゃんにも百が教えた。
龍ちゃんも参加してくる。

「よし！じゃあリフト乗ろう！」

ある程度出来るようになると、リフトへ向かった。

「僕はもう少しここで練習してます。」

「壮五も行こう！出来るって！」

「うん。滑れてたよ？壮五くんも行こう。」

一応形になってきたけど、汗をかいてきた。

【一旦戻らないと危ないな･･･】

百に言って、メイクを直すために戻った。