笑顔のキミが好き【百】 12 (ページ28)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:128,200 hit

ゲレンデ企画！　4 ページ28

メイクを直してからスノボを再開するか迷っていると、千が嬉しそうな顔でスマホをいじってるのが見えた。

･･････完全にインドアだな。

窓から見えるヤマさんも、カマクラでお酒を飲んでいる。

【まぁ、楽しそうで何よりだな。】

汗をかくのは危険なので、陸と天の雪だるま作りを手伝った。

『天の、かわいいね。』

「そう？ありがとう。」

雪ウサギやら色々ある。

「天に･･･九条さん、お姉･･･ヤスさん、オレのも見て！」

天と顔を見合わせて、呆れた表情で陸を見た。
大きな雪だるまを褒めると、陸は嬉しそうに笑った。

【実に陸らしいけど、注意力散漫だな･･･】

全員がコテージに帰って夕飯も終わると、それぞれ温泉へ行く。

「お姉ちゃん。温泉あがったら、メイクして下さい。」

紡に部屋で言われた。

【お風呂あがりにメイク･･････】

･･････デスヨネ･･･。

女湯に入っていく時に、百に会った。
もうあがっているらしい。

「ヤス！今から入るの？」

『うん。百だけ？他の子は？』

「皆の湯上がりを激写しようと思って！環と楽とナギは、湯上がり失敗したから、別で撮ってきた！」

百がそう言って、デジカメを見せてくれた。

『おぉぅ･･･』

「ヤスは、どうする？もうメイクしないよね？」

百が小声で聞いてきた。
紡に、メイクしてと言われた事を言うと、百は「さっすがマネ子ちゃん！」と笑った。

「じゃあ、ヤスの湯上がりも激写しちゃいます！高値で売れますぞ！」

『それはやめなさい。』

お互いに微笑んで、私はお風呂に行った。
あとから紡も来た。

あがると皆がパシャパシャ写真を撮られていて苦笑いした。

「あ！ヤス！シャッターチャンス！」

『もう、皆のこと撮りすぎだよ。』

「色っぽい表情ちょうだい！」

『えー？やだ。』

逃げながら部屋に戻る。
百は、もう少し撮っていくと言っていた。

「後で写真のチェックしないと。」

『事務所通して下さいってやつね。』

「お姉ちゃん、もう部屋出ないならメイク取って良いけど、どうする？」

『じゃあ取ろうかな。荷物の整理もしないと。』

「うん。じゃあ先に私は整理しちゃうね。」

紡が荷物の整理をしてる間にメイクを取って、鞄の荷物を出していく。

ドアのノック音が聞こえた。

「ヤスー、マネ子ちゃん、入っていい？」

「いいですよー。」

『えっ！？ちょっと待って！つむちゃん！』

慌てて荷物を片付ける。

まだ片付け始めたばかりだよ！！

「あ。」