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借り物の幸せ 5 〜百side〜 ページ27

ユキに聞かれてた。
と同時に、Aにも聞かれてたのを悟った。

【ヤバい・・・・・・オレ、言っちゃった・・・・・・】

辛いって、言っちゃった。
その先の、受け入れたいという想いは言えなかった。

だって、みんな知らないから。
誰に聞かれるか分からないから。

「そんな事で悩んでたのか。」

楽が、ユキが電話してた理由を言う。

Aがここにいないから、とりあえずもう一つの理由を解消したいと思って話した。

「ユキは前の人とやりたいんでしょ?」

「・・・。そんな事な・・・・・・」

「ほら!間があった!!」

今まで不満だったのをこぼすと、ユキが全部答えてくれる。

陸がオレの気持ちを分かってくれて感動するも、他の皆は冷たい。
陸と天の兄弟喧嘩に発展して、結局皆で言い合いになった。

「ああ、もう!ヤスがいたら、モモちゃんの味方してくれたのに!!」

千「それはどうだろうね。」

ユキの声が急に低くなった。

そこにいた全員がユキを見た。

千「化粧室で今頃泣いてるんじゃない?」

「・・・あ・・・。」

そうだ。
辛いって言った。

天「泣いてるって、どういう事ですか。百さん。」

千「泣かせるなら攫うって言ったの覚えているよね?」

天とユキが鬼の形相をしながらオレにスゴむ。

【え?ユキは分かるけど、何で天まで?】

怖いよ!この2人!

「ちょっと!陸!一織!マネ子ちゃん呼んで!ヤス連れてきて貰う!」

オレの切羽詰まった感じに、慌てて2人は出て行った。
その途端、天が言った。

「Aさんを泣かせるなら、百さんでも認めませんよ。」

「天くんが認めなくても、僕が攫って大事にするから安心して。」

「え?ユキ?天?」

「「何か文句でも?」」

【ひぇ!!】

「あ・・・ありません・・・。」

すると、ずっと事の成り行きを見ていた龍が言った。

「話が流れましたけど千さん。歌って踊る相方は百さんから替えるつもりはないんでしょう?」

「ないよ。」

「じゃあもう安心だ。心配はなくなりました。そうですよね、百さん。」

「・・・そうだけど・・・」

ユキが、オレの歌が聴きたいと言って、反省してると言ってくれた。

「じゃあスタジオに戻ろう。・・・モモは、ヤスを連れておいでね。」

「・・・はい・・・。」

それからマネ子ちゃんに頼んで、Aを連れてきて貰った。

「ありがとう、マネ子ちゃん。お礼は今度。」

「いえ!とんでもないです!では失礼します。」

楽屋のドアが閉まった。

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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます!公開しました!教えていただきありがとうございました! (2019年4月13日 9時) (レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております!登場人物みんな可愛くてかっこいいです…!これからも応援してます!あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:miz | 作成日時:2019年4月6日 12時

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