借り物の幸せ 3 〜百side〜 ページ25
「オレはユキの･･･ユキさんのファンだったんだ。」
言った。
ヤスは違うから。
陸「ファン･･･？」
「ユキはインディーズの頃、別の人達と組んでRe:valeをやってたんだよ。」
陸「･･･別の人達？」
「うん･･･。３人だったけど、ユキと相方の人が曲を作って、２人で歌って、３人で全部やってた。すっごい格好良くて可愛くてさ。女性ファンが多いけど、オレみたいに男性ファンもいて、メンバーに女の人がいて、その人を本気で好きになる人も意外といてさ。オレもその１人だった。」
オレはRe:valeに対する想いを告白した。
一「･･･何故、Re:valeは、今の形になったんですか？いなくなった２人が恋愛関係にでもなって辞めたとかですか？」
「違うよ。ユキはメンバーの女の人にいつも迫っていて、それでも３人共仲良くて、尊敬しあって認め合ってた。」
有名プロデューサーが声をかけてきた事
ステージで２人が事故にあった事
デビューの話がなくなった事
方向性の違うプロデューサーが声をかけてユキが飛びついた事
相方の男性が行方不明になった事
女の人に言われて、ユキにお願いした事。
Re:valeになったことを言った。
天が、オレ達がRe:valeだと言ってくれる。
でも･･･
「5周年記念で、オレは期限切れなんだよ。･･････少なくともユキは、そう思ってる。」
天「じゃあヤスさんは？どうして来るなって言ったんですか。･･････大事な人でしょう。」
「それは･･････」
陸と一織がいる。
正体の事は言えない。
「･･････ヤスも、事情を知ってる。」
一「ヤスさんは、事務所でメンバーになったんですか？」
「いや、ヤスは･･･。･･･うん。事務所で決まった。あんな腕のいいエレクトーン、そこら辺にゴロゴロしてないでしょ？ユキさん達Re:valeの女の人も、エレクトーン担当だったんだ。女の人なのに傷が一生残るらしくてさ、見せて貰った事があるんだけど凄く痛々しくて･･････辛い。･･･っごめん･･･格好悪･･･」
涙が溢れた。
言葉にすると、どうしようもなくて。
辛い。
辛いんだ、オレ。
Aを受け入れられなくて辛い。
別にAに、オレに代わって怪我してほしいわけじゃない。
受け入れるには、どうすればいいんだろう。
慣れたらいいと思ったのに、不安が増すばかりだ。
天「百さん･･･。もしかして、その･･･」
天が言いかけた時、オレが涙を拭うとドアが開いた。
「期限切れなんて思ってない。」
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ミズ ミズ(プロフ) - 巫リオネさん» いつもありがとうございます！公開しました！教えていただきありがとうございました！ (2019年4月13日 9時) (
レス) id: 9f5e9cb3e5 (このIDを非表示/違反報告)
巫リオネ(プロフ) - コメント失礼します。いつも楽しく拝読させて頂いております！登場人物みんな可愛くてかっこいいです…！これからも応援してます！あと補足なんですが…それぞれの反応2が公開されていないみたいです…… (2019年4月13日 7時) (レス) id: e609e440af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：miz | 作成日時：2019年4月6日 12時
