二人目 ページ11
千と万さん・・・万さん呼びで了承してもらった・・・のラビチャIDと携帯番号を教えてもらい、携帯を買ったら連絡することになった。
家に帰ってから父親に今日あったことを説明する。
母親も応援してくれる事もあって、本業の勉強優先、携帯も金額的に利用制限付きで了承された。
母親が言うに、ギャラはバイト代っぽい扱いで良さそうだった。
私はにやける顔を制御出来ずに布団の中へ潜り込んだ。
〜万side〜
Aを見送ってから、千との帰り道、千が穏やかな表情をしていたのが珍しくて俺はフッと笑った。
「何だ、惚れたのか?」
千「まさか。僕の好みは心も体もいい女だよ。あんな外見が中の下、好きになるはずがない。」
「中の下・・・」
あんまりな言い草に俺は言葉を失った。
千「でも・・・」
「ん?」
千「彼女のエレクトーンは本物だ。音楽の質はいい。」
「・・・あぁ、そうだな。」
いつも千は言っている。
その人の奏でる音楽の質と人格の質は別物だ、と。
でも今日会話した感じではいい子そうだ。
それを直感で分かったから千はスカウトしたんじゃないのかと思っている。
千「あと・・・一緒に音楽をしたいと思ったのは二人目なんだ。」
少し照れたように千は言った。
千は俺と音楽をすることに決めた時、初めて一緒にしたいと思ったと言った。
音楽の質が合う子は今までにもいた。でもメンバーまでと言ったことはなかった。
それでもAには最初からメンバーに入れるつもりだったらしいから、何かが違うのだろう。
「仲良くなれるといいな。」
千「僕が欲しいのは彼女のエレクトーンであって彼女じゃない。それに、僕には興味ないみたいだし、いいかと思って。」
「いや、メンバーなんだから仲良くしろよ・・・」
千が俺以外とも少しは打ち解けてくれればと思ったのに・・・と、俺は一抹の不安を感じた。
400人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミズ ミズ(プロフ) - 竜胆さん» はじめまして竜胆さん。そんな風に言ってもらえて嬉しいです♪ありがとうございます! (2019年1月8日 6時) (レス) id: b42bdaf0d2 (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - はじめまして、竜胆と申します。mizさんの作品を読ませていただいてすごく私好みで面白いです!これからも頑張ってください。 (2019年1月7日 18時) (レス) id: 44c2af5b7b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:miz | 作成日時:2019年1月3日 11時