とある呪術の天与呪縛 (ページ41)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:8,760 hit

41話だって母が言ってたページ41

こんにちは。いつかサボった分の投稿だと思っといて下さい。
どうぞ。
＿＿＿
きっと三人称side

魔術師、ステイル＝マグヌスは口の煙草を手に取ると、指で弾いて横に投げ捨てた。

飛ばされた煙草の後を、オレンジ色の軌道(ライン)を描木、壁に当たって火の粉を散らす。

ス「炎よ(Kenaz)＿＿」

ステイルが呟いた瞬間、オレンジ色の軌道(ライン)が音をたてて爆発した。

これが魔術というやつなのだろうか。

映画に出てきそうな炎の剣が生み出される。

触れてもいないのに目を焼かれる気がして、上条は足を止めて両手で顔を庇った。

(発火能力(パイロキネシス)…じゃねぇな、魔術ってやつか)

伏黒は考えていた。

御坂美琴の超電磁砲(レールガン)でさえも打ち消した上条の右手は魔術に効くのか。

効かなかった場合、右手を頼りに突っ込んでいった上条は死ぬ。

そうなる前に助けるのが良いが自信はない。

上条は超能力以外の異能の力を見た事がない。

つまり、試した事がない。

考えている間にも魔術師は何かを呟いた。

ス「＿＿巨人に苦痛の贈り物を(Purisaz Naupiz Gebo)」

魔術師は笑いながら、炎剣を横殴りに上条当麻へ叩きつけた。

それは触れた瞬間にカタチを失い、まるで火山の奔流のように辺り構わず全てを爆破した。

熱波と閃光と爆音と黒煙が吹き荒れる

ス「やりすぎたか、な？」

何がやりすぎたかな、だ。

やり過ぎどころかコチラは無傷だ。

目の前は黒煙と火災で覆われている。

だけど、見なくても分かる。

今の一撃は摂氏3000度を越える。

人肉は2000度以上の高熱では『焼ける』前に『溶ける』らしいので、当たっていたとしたらひしゃげて原型をとどめていない金属の手すりと同じようになっていたんだろう。

ステイルはため息をついた。

ス(相手を倒せたのはいいが、これではインデックスの回収は困難か…神裂を呼んでくるか…？)

回り道も考えたが、その間にインデックスに炎が燃え移ってしまっても笑えない。

ステイルは炎に向かって言った。

ス「ご苦労様、お疲れ様、残念だったね。ま、そんな程度じゃ1000回やっても勝てないって事だよ。」

伏黒は内心笑いそうだった。

(気づいてない…いや、これまでに負けた事がない感じか？どちらにしろ気づいたら驚きそうだ＿)

「誰が、何回やっても勝てねえって?」

炎の中から聞こえてきた声にステイルはぎょっとして動きが止まる。

＿＿
終わりぃ