彼氏に冷たくしたら、負けじと冷たくされたんだが【鬼滅の刃】

12話 ページ15

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"我妻｢…お前変わったよな｣"







…何それ







誰のせいだと思ってるのよ








あの言葉を善逸の口から聞いて以来、お粥には手をつけていない








どれだけ時間が経ったのかな







ずっと布団を頭から被ってるから外からの光も遮断されて時間も分からない







でもあの言葉が忘れられなくて…







ずっと考えてしまう








"変わったよな"だなんて…






善逸が言えるのかな？







私の好きな善逸は私の事を大切にしてくれて、一途に愛してくれて、ずっと隣に居てくれて、優しく微笑んでくれて……








今はそんな面影もない






禰豆子ちゃんしか見えてない






一体何処を変えたら私を見てくれるの？






容姿が駄目なの？私あんまり綺麗じゃないもんね






禰豆子ちゃんの方が何倍も綺麗だし







思考が駄目なの？私すっごくマイナス思考だもんね…







一緒に居てつまらなかったでしょう??




苦しかったでしょう??







そうだよね…こんな私なんて…








産まれてくる意味だって…なかったんだよ









私は産まれた時から両親にも愛してもらえなくて…








唯一愛してくれた実の姉も誤って湖に転落してしまって溺れて死んでしまった









孤独しか知らなかった私を初めて真正面から愛してくれたのは善逸だけだったんだよ








そう、話したよね??









『私の傍にいてほしい 貴方がいいの




ずっとずっと…私が死ぬまで傍にいて…？愛して？』








って…強く私の意思を込めて善逸に縋った







彼は私を優しく抱き締めて｢勿論｣と一言だけ私に伝えてくれた







全て覚えてる







｢禰豆子ちゃ〜ん！！！！｣







すぐ近くの廊下から善逸の元気な声が聞こえる







聞こえないよね…布団の中の私の心の声なんて…








私はこんなにも貴方じゃなきゃ駄目なのに…君は誰でも良いんだね








｢…A？大丈夫か？｣







誰かの声が布団のすぐ傍で聞こえた







『……炭治郎』







善逸と恋仲でありながらも愛してくれた炭治郎






炭治郎と居た方が幸せなのかもしれない…






炭治郎なら…









竈門｢…A





どうして泣いてるんだ…｣






布団を捲りあげた炭治郎は私の顔を見て驚いた顔をした








『炭治郎…私を抱き締めて…





お願い…』






何も聞かないで…







私の意思が届いたのか、炭治郎は無言で私を優しく抱き締めた

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