年下の君と僕【安室透】

嫉妬してるんですか？4 ページ9

「嫉妬…」

と零さんがつぶやいた。

「し、嫉妬なんかじゃないよー！コナン君、私は女子高生が眩しくて、、」
「はいはい分かったよ。じゃあ、沖矢さん、僕たちは帰ろう？」
「そうですね。色々と見せつけてもらいましたし」

「じゃあねー！Aお姉ちゃん！！」

「え、ば、ばいばーい…」


力なく手を振ると、その手をぎゅっと握られた。

「その…A、嫉妬したのは…僕の方だ」

「れ、れいさん…」

「あの男とAが一緒にいるところを見たとき、頭に血がのぼって」

私を見つめる零さんはいつもより余裕がないように見えた。


「私も…女子高生に嫉妬するなんて大人げないですよね」

ゆっくり零さんの手を握り返した。




「でも、私は零さんしか見てませんから」








「っ！」



零さんは目をそらした。






「A、好きだ」



片手で顔を隠しながらそう言った零さんは、顔が真っ赤になっていた。





「誰にも渡したくない」





手に力が込められたとき、



「ガシャンッ」



音のなった方を見ると、口を押さえた梓さんが座り込んでいた。

「梓ちゃん！」
「梓さん！大丈夫ですか？！」

「すみません！お二人のお邪魔するつもりはなかったんです。コップを落としてしまって…」

「それより、お怪我はありませんか？」
「は、はい…大丈夫です」
「あ、私、破片片付けますね！！梓ちゃんは動かないで！」
「う、うん！ごめんね」


破片を片付けながら、さっきの事を思い出す。

(うわあああ！梓ちゃんに見られてたなんて！恥ずかしい！
けど嬉しい！零さん、嫉妬してくれていたんだ…)





降谷side

「安室さん、お邪魔してしまってごめんなさい、、」

梓さんは悪くないのに何度も謝ってくれる。

「全然大丈夫ですよ。仕事をサボっていたのは僕ですから」

「でも今日はシフトじゃありませんし、、」

「急に休んだりして迷惑かけることも多いので。それにさっきは助かりました」

「え？助かったって、、」

「あのままだと、止まらなくなっちゃいそうだったので」

「きゃーーーーーーーーー！！」



Aside


(っっ！全部聞こえてるんですけどー！)





ーーー「嫉妬してるんですか？」ENDーーー




☆おまけ

コナンside

(安室さんと話してる時のAさんの顔…ありゃ勝ち目はねーな。
まあ諦めるつもりもねーけど)

「赤井さん、安室さんのことからかいすぎちゃダメだよ？」

「彼も面白いが、な…」

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