あれのせいですか?5 ページ23
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「……ほんとポアロでよく会うよね、うん」
「Aさん、今日はね、たまたまポアロで朝ごはん食べたいなあーってなったんだよね!蘭姉ちゃん」
「コナン君、あんなに店の前で駄々こねてたのによく言うわよ」
「えっコナン君も駄々こねたりするんだぁ、意外だなー」
朝ごはんを食べようと思ってポアロに来たら、蘭ちゃんとコナン君がいた。
遭遇率高すぎる……。嬉しいけど。
蘭ちゃんがサラダを頬張りながら不思議そうに言った。
「コナン君いつもはクールぶってるのに、妙なタイミングで子供っぽくなるのよねぇ」
「あ、あははーやだなあ蘭姉ちゃん、ぼく子供っぽくなったりなんてしないよー」
「一体どの口が言ってるんですかね」
零さんが運んできたサンドイッチを私の前に置きながらボソッと口を挟んだ。
「どうぞ」
「ありがとうございます!!」
お腹が空いていたので急いでハムサンドイッチを口に運ぶと、自然と笑みがこぼれる。
「んーーやっぱりおいしい!」
チラッと見ると、零さんはやけににやにやしていた。
「れ、安室さん、どうかしました?」
あぶないあぶない。零さんって言いいかけた。
零さんはこっちを見て言う。
「Aが、僕のシフトの日でも来てくれるようになったから嬉しくて」
「あーそんなこともありましたね」
私が目を逸らしながら言うと、蘭ちゃんが目をキラキラさせて言った。
「そんなことってなんですか?」
「Aさんが安室さんに群がる女子高生に嫉妬してて、安室さんはAさんを名前呼びする沖矢さんに嫉妬してたんだよねっ!それで色々と……」
「コナン君ご丁寧にありがとう黙ってようか」
スラスラと恥ずかしげもなく説明したコナン君を遮って睨みつけると、コナン君はペロッと舌を出した。
「あっそういえば安室さんに頼みごとがあってポアロに来たんだった!」
コナン君がそう言うと、何故か安室さんが嫌な顔をした。
「はぁ、なんですか」
「実はね、Aさんをちょっとお借りしたいんだよね!!!」
思いもよらない言葉にちょっと驚く。
そしてそれは私にお願いすることじゃないだろうかコナン君……。
「わたし?どうして?」
「あのね、僕と、沖矢さんと、一緒に水族館行って欲しいんだ!!!」
水族館!!??
今度は零さんが怪訝な声をあげた。
「沖矢……?」
「安室さんは嫌だろうけど、一日だけAさんを貸してね!ねえAさん、いいよね?」
うっっ、私は……この笑顔に……弱い
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曇天に笑う - じゃあいいや誘わなかったら良かったですね! (2019年5月19日 23時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 曇天に笑うさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!合作をしたことがなく、やってみたい気持ちは山々ですが、私生活が忙しくて、この作品でも精一杯なので、やったとしても迷惑をかけてしまうと思います。なので申し訳ないですが、今回はお断りさせていただきます。すみません (2019年5月12日 23時) (レス) id: 0505c061d5 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - みずきちさん» よかったら合作しませんか? (2019年5月12日 17時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - えれちょむさん» えれちょむさん〜とっても嬉しいコメントありがとうございます!!ベルモットいいですよねえ!つい書いていて夢中になっちゃいます笑応援ありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 0505c061d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれちょむ(プロフ) - ピュアな感じで読んでて微笑ましいお話です、(なんか上から目線ですいません)ベルモットが個人的に好きで、出てきたことに興奮しておりますー!続きも気になります、更新頑張ってくださいね (2019年5月4日 17時) (レス) id: e7dac9cba1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みいみい | 作成日時:2019年5月1日 23時