あれのせいですか?4 ページ22
大きな目で見つめてくるA。
僕は大きなため息をついた。
「幻滅?」
分かってないな、Aは。
「むしろ、その逆だよ」
「逆……??????」
Aは目をぱちくりさせる。
-------------
「安室さん、逆ってどういうことですか?」
「分かりませんか?前よりさらにAを好きになってしまった、ということです」
「きゃー!!」
「はは、自分で言うと照れますね……」
どんなAでも、好きだから。
これは重症だな、と思いながら頭をかく。
でももうワインは飲ませないようにしよう……。
時計を見ると、もう開店の時間だった。
「僕、看板変えてきますね」
「あ〜もうそんな時間ですか!後でまたAちゃんとのことしっかり聞かせてもらいますからねっ安室さん!」
「ははは……」と苦笑いをしながらポアロのドアを開け外に出る。
CLOSEをOPENに変えると、後ろから声がした。
「安室さん!」
「おや、コナンくんじゃないか」
「今日はシフトだから安室さんが出てくると思ったんだー!」
「ん?どういうことだい?」
コナンくんの声のトーンが変わった。
「実は、安室さんに頼みたいことがあって」
「断る」
「へ?」
食い気味に被せられた言葉に、コナンくんはポカンとした表情を浮かべる。
「残念ですが、僕は忙しいので」
Aの寝言が頭の中で蘇る。
ーー『ゴリラなんてやめて、コナンくんと付き合っちゃおうかなぁ』
うん。大人げないが、
今はコナンくんの力にはならない!!
「えーー!ひどい!安室さんのいじわるー!」
コナンくんがいきなり大きな声で、小さな子供のようにごねだした。
「コナンくんっ、ちょ、静かに!」
「ちょっと、どうしたんですか?」
「げっ、蘭姉ちゃん!どうしたの!」
「『げっ』ってなによお!外から大声が聞こえたから出てきたのよ!もう!」
「おはようございます蘭さん。
では、僕はこれで」
そう言うとコナンくんが物凄い形相でこちらを見てくる。
「蘭姉ちゃん!今日の朝ごはんはポアロにしよ!ねっ?」
475人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
曇天に笑う - じゃあいいや誘わなかったら良かったですね! (2019年5月19日 23時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - 曇天に笑うさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!合作をしたことがなく、やってみたい気持ちは山々ですが、私生活が忙しくて、この作品でも精一杯なので、やったとしても迷惑をかけてしまうと思います。なので申し訳ないですが、今回はお断りさせていただきます。すみません (2019年5月12日 23時) (レス) id: 0505c061d5 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - みずきちさん» よかったら合作しませんか? (2019年5月12日 17時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
みずきち(プロフ) - えれちょむさん» えれちょむさん〜とっても嬉しいコメントありがとうございます!!ベルモットいいですよねえ!つい書いていて夢中になっちゃいます笑応援ありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年5月4日 21時) (レス) id: 0505c061d5 (このIDを非表示/違反報告)
えれちょむ(プロフ) - ピュアな感じで読んでて微笑ましいお話です、(なんか上から目線ですいません)ベルモットが個人的に好きで、出てきたことに興奮しておりますー!続きも気になります、更新頑張ってくださいね (2019年5月4日 17時) (レス) id: e7dac9cba1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みいみい | 作成日時:2019年5月1日 23時