ユンギのお気に入り (ページ34)

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「あーーーっ！！」

イさんに続けて部屋に入ると

一番最初に声を上げたのは

昨日会ったばかりの

テヒョンさんで

私を見るなり

目の前まですっ飛んできた！

「なんで？どうしたの？来るの午後だって言ってなかったっけ！？」

目を見開いたまんまの状態のテヒョンさんは

なぜだか、興奮状態…？

『…そ、そうなんですけど、実は……』

って、テヒョンさんってば近いです！

近い近い、ほんとムリだから！

「ほら、みんな見て見て！この子がAちゃん！」

あろうことかテヒョンさんってば

私の肩を抱き寄せるようにして

横に引っ付いてきた！

「テヒョン、離してあげて？」

「え、なんで？」

「Aちゃんをよく見てごらんよ」

「あ、Aちゃん…顔真っ赤。笑」

「ね？」

そうです、顔から火がでそうなくらい

今の私、真っ赤だと思うんです…。

だって、すごく熱い。

「ほら、テヒョンはあっち」

「なんで？」

「みんなにAちゃんをちゃんと紹介したいから。だから、ね？」

「ちぇっ」

渋々肩を離してくれたテヒョンさん。

でもなかなか戻ろうとしない。

そしてなぜか今、

私とイさんの間に立ってる…。

なんでだ…？

「ほら、テヒョン。とりあえず戻ろう？笑」

……あ、パクジミンだ！

ホンモノの、パクジミン…。

「ごめんね？テヒョナったらキミが来るの楽しみにしてたから。笑」

……楽しみ？そうなの？

「ほら、行くぞ？」

ジミンさんに引き摺られるようにして

連行されて行くテヒョンさん…。

「Aつぁ～ん！！」

や、嬉しいけど…、嬉しいけども…

皆さんの前で私の名前を叫ばないでいただきたい…。

ほら、クスクス笑い声が聞え出した。