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ドアノブに手を掛けた次の瞬間


上から押さえ付けるように重ねられた手。





イさんとは、違う…手。







"「どこ行くんだよ、」"








その手は、


その声の主は、…ユンギさんだ。








「行くな」


そう言って、私の行く手を阻む。


『…は、離して下さい、』


「なんで?」


なんでって…、


『……私のせいなので、…だから、』


「あんなこと言ってる奴に頭下げる気?」









…………なんで?


どうしてそんな怖い顔するの?








『あ、…当たり前じゃないですか』


『だって私が悪いんですし、ちゃんと謝れば…今ならまだ、、』







……間に合うかもしれない。






そう言おうとしたのに


私の言葉を遮るように







「んなことしたって、またおんなじなんじゃねーの?」







全てを見透かしたような目で


こちらを見つめ続けるユンギさん




呆気なくも、私は




その場から動けなくなっていた…。




まるで時が止まったかのように。

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作者名:はな x他1人 | 作成日時:2019年11月19日 19時

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