観覧車 ページ10
クレープを食べてから１時間後。
私たちは観覧車のなかに座っていた。
「……」
沈黙が続いていた。
「あの、吉澤…？」
「なに」
「いや、なにじゃなくて手に持ってるのなに？」
「この観覧車のなかに落ちてたシュシュだけど」
吉澤は女の子が好みそうな星のチェーンがついた
ピンク色のかわいらしいシュシュを握っていた。
「え…おいておけばいいじゃん？なんでもってるの…？」
「ここに忘れていくくらいだから落としたやつは
このシュシュのことたいして大切にしてなかったんだろ」
吉澤がシュシュを見つめながら話しだした。
「それなら他のやつの手にわたったほうがこのシュシュ
も幸せだろもう取りに戻ってこないだろうし」
「え、えーと、何が言いたいの？」
私は吉澤の言葉の意味がわからずに困惑していた。
すると、吉澤の顔がだんだん赤くなっていく。
…あれ？
「俺、妹いるから…」
あ、なるほど。
「つまり、そのシュシュを妹さんにプレゼントしたいと」
「なっ…！まあ…そう……だけど////」
「なーんだ。優しいじゃんw」
「うっせー！黙れバーカ！////」
「あー、またそんなこと言って！」
１分後
観覧車はまもなく下につくころだ。
「あー、もうおわりかー。景色きれいだったね！」
なんだかなごりおしい。
でも、景色はきれいだったな…
そんなことを考えていると…
急に吉澤の顔が接近してきた。
「はっ？ちょ、吉澤！？な、なに…」
その先を言わせるまもなく…
唇に暖かいものが重なった。
ドンッ！
私はあまりの驚きに吉澤を突き飛ばしてしまった。
吉澤はよろけて向かい側のイスにしりもちをついた。
え、なんで？いま、私にキスしたよね…？
驚きと動揺が隠せない目で吉澤を見つめる。
「ごめん…」
吉澤は口許を腕で隠しながら呟いた。
…ガチャッ
「はーい、ありがとうございましたー！」
なに、いまの……？
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みずき - ななかさん！ありがとうございます！かんばります (2017年9月17日 15時) (
レス) id: fe372caf98 (このIDを非表示/違反報告)
ななか♪ - 面白かったです！ がんばってください！ (2017年9月17日 14時) (レス) id: 748747e682 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - ありがとうございまぁぁぁす！！これからもよろしくお願いします！ (2017年6月6日 20時) (レス) id: fe372caf98 (このIDを非表示/違反報告)
日波 輪廻(プロフ) - こんにちは！とても面白いので、お気に入り登録させていただきました！更新頑張って下さい！ (2017年6月6日 18時) (レス) id: caa5078144 (このIDを非表示/違反報告)
フラン(プロフ) - 話、とっても面白い！！アドバイスなんやけど、隙間を開けると読みやすくなるよ (2017年6月4日 14時) (レス) id: b8a2ff3eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みずき x他1人 | 作成日時：2017年6月4日 11時
