7.やめてくださいね ページ9
「へぇ…まさか坂田が好きだったとは…。本人に言ったら喜ぶだろうなあ」
「なんか嫌なんでやめてくださいね」
「なんかって何ですかwww」
「じゃあ青い鳥に書き込むとかやめてください」
「それは流石にしませんよ。如月さんがずっと秘密にしてたことだし」
良かった…。まあ天月さんはそんなことする人とは思ってないけどね。
ただ…一つ言いたいことがあるのだが…
「あの…天月さん」
「なんですか?」
「さん付けと敬語…やめてもらってもいいですか?私の方が年下ですし、天月さんに敬語使わせるとか申し訳ないので」
「了解!じゃあ名前はなんて呼べばいいかな?本名はなんて言うの?」
「如月Aです」
「え、名字そのまま使ってんの?」
「はい。つけるのめんどくさかったんで」
「いや、ちょっとは考えようよw
あ、僕のことも敬語なしで…」
「いや、それは嫌です」
「即答…。なんでぇ!?」
「年上の人に敬語を使うのは当たり前のことです!これだけは譲れません!!」
「生放送では口悪いのに、こういうとこはしっかりしてんだね」
「なんか言いました?」
「何でもないです」
そんなに口悪いかなぁとか思っていたら
___コンコン
突然ノックが鳴り響いた。
___ガチャ
「天月さんお待たせしました。レコーディングの準備が出来ましたのでお願いします。」
言っている内容的に恐らく天月さんの担当ディレクターさんか誰かだろう。
「あ、分かりました。少し待っててください。ごめんね、今からレコーディングに行かなくちゃ。」
「全然大丈夫ですよ。頑張って下さいね!」
ニコッと微笑んで天月さんにエールを送る。
「うん。ありがとう」
天月さんは私の全力自称美人スマイルに負けないくらいの眩しい笑顔でお礼を言った。
うっ!イケメンの笑顔は眩しすぎるっっ!
「あ、そうだ!」
そう言って、ドアに向かっていた天月さんがいきなりこちらに戻ってきて1枚の紙を机の上に置いた。
「あの…これは…?」
「僕の連絡先!なんかあったらいつでも連絡よろしく!じゃ、またね、Aちゃん」
そう言って天月さんは行ってしまった。
「ええ…天月さんの連絡先を手に入れてしまった…。どうしよう…」
とりあえず後でお礼の電話でもかけようかな。
そんなことを考えていると本日2回目のノックが鳴った。
「如月さん、お待たせしましたー。では打ち合わせを初めましょう!」
「は、はい!!」
よし、私も頑張らないと。
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作者名:みずドラ | 作成日時:2018年6月16日 0時