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34.程々に ページ36

「ゲームしなくて良かったんですか?」

「うん。まふくん約束忘れてたから、きっとこれから作業するつもりだと思うし」


あれから、まふまふさん宅を出て天月さんと一緒に帰っている。なんか前にもこういうことあったな…。
前に天月さんと帰った時のことを思い出していると、急に天月さんが私の名前を呼んだ。


「ねえ、Aちゃん」

「は、はい!なんでしょう!」

「明日は僕と遊ばない?」

「…え?天月さんとですか?」

「うん!なんだかんだで2人で遊んだことないじゃん?…僕と2人はダメかな?」

「だ、ダメじゃないです!いいですよ!遊びましょう!!」

「ありがとう!じゃあ何して遊ぶ?僕の家にゲーム機あるけどゲームの練習でもする?」

「う、それはまあ…気が向いたら…」

「あははw僕またAちゃんのゲームするとこ見たいなぁ。ゲーム実況の動画とかあげないの?」

「あげるわけないです!!」


私のクソ下手なプレイを見て喜ぶ人などいるとは思えない。せいぜい暇な人が嘲笑しに見るくらいだろう。


「わざわざ笑われるために動画なんてあげませんよ」

「ふふw冗談だよw」

「もう!すぐ冗談言うのやめましょうよ…あ、もう駅か…じゃ、私はこれで」


駅に着いたので、私は天月さんの方を振り返って手を振る。


「うん。明日楽しみにしてるね!気をつけて帰るんだよ!!」

「はーい。ではまた明日ー」


天月さんに背を向け駅のホームへ歩く。
そういえば今、何時だ?と思い時計を見る。腕時計の針は午後6時を指していた。結構ゲームしてたんだな。
これからどうしよう…このまま家に帰るか?
いや!今、なんかいい気分だからネカフェに行って仕事でもしようかな。

あ、言い忘れていましたが、私はコンピュータ関係の仕事をしているのです。前も言ったけどパソコンの扱いはめちゃくちゃ得意なんですよね、私。だからバリバリ働いてるよ!…まあ、こんな仕事は家から出なくてもパソコンさえあれば出来るから、引きこもりになっちゃうんだけどね。

ノートパソコンとUSBはいつも持ち歩いてるからいつでも仕事が出来るんだぜ☆
…さて、ネカフェ行くか。

私はネットで近くのネカフェを探し、そのまま直行する。
ネカフェに着くと、すぐ個室を使うことが出来た。


「ん〜よし!仕事しますか!!」


最近いい事が立て続けに起きたからか、やる気が恐ろしいほど湧いてくる。このまま一生仕事できそうだ。


「でも、明日は天月さんと遊ぶから程々にしなきゃな」

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作者名:みずドラ | 作成日時:2018年6月16日 0時

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