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32.すごいですね ページ34

「もうすぐ時間だ。急がなくちゃ」


小走りしながら待ち合わせ場所のカフェへ向かう。
今日はまふまふさんとの打ち合わせの日だ。
どんな曲にしてもらおうかな?
昨日からそんなこと考えて、明日遠足だっていうくらい楽しみにしてたんだぜ。


走り出してからしばらくするとカフェが見えてきた。店の前に2人の人影が見える。
ん?2人?


「あ!Aちゃん!」

「こんにちは、まふまふさん!…と、そら兄?」

「よ」

「なんでいるの」

「来たかったから」

「ごめんね、Aちゃん。そらるさんが俺も行くって言い出して聞かなくて…」

「そうですか…まふまふさんも大変ですね…」

「分かってくれるかい…」

「おい、お前ら」

「まあまあwそらるさんも良いアドバイスをくれると思うからとにかく曲の話をしようか」

「はい!」


-------❁ ❁ ❁-------

「さあ!どうぞー!」

「お、おじゃましまーす…」


カフェで話すのかなと思ったけど、まふまふさんが「ギターを弾きながらやりたい!」と言うのでまふまふさんの家に来た。


「今ギター持ってくるからそこらへんに座っててー」

「はーい……あ!カービィ!!」


動画でよく見るカービィのぬいぐるみを見つけ、勢いよく飛びつく。
おお…すげえ…もふもふだぁ


「お前…カービィ好きだったっけ?」

「ふっ…私のカービィ愛を舐めんじゃないよ…私のスマホのホーム画面はカービィだし、スマ〇ラやる時もいつもカービィ使ってるしね!」

「カービィ使ってるから弱いんじゃないの?」

「いや、それはただ単に私が弱いだけ」


もう…自分で言ってて悲しくなるわ。
ちなみにそら兄はめちゃ使いにくいやつを使いこなしてます。腹立つ。
そう思いながらカービィと一緒にまふてるも触っていると、まふまふさんがギターを持って帰ってきた。


「Aちゃん、お待たせー。早速だけどさ、曲は明るめと暗めどっちがいい?」

「えっと…明るめの曲がいいですかね」

「分かった!」




-------❁ ❁ ❁-------

「まあ、だいたいこんな感じでいいかな」

「おお…すごいですね…」


あれから歌詞とか色々要望を言って曲を作ってもらった。まだギターの音しか聴いてないけどそれだけでもすごい好きな感じだなと思う。

「じゃあ、これから色々アレンジしていくから…」




___ピンポーン



まふまふさんの言葉を遮ってインターホンの音が響いた。

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作者名:みずドラ | 作成日時:2018年6月16日 0時

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