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「お嬢さん、ホグワーツね？ここで全部そろいますよ」
踏み台にのりマダム・マルキンが手際よく採寸をしていく。
途中、マダムに何故スネイプ教授と一緒にいるのか尋ねられたが適当にごまかしておいた。
しばらくして採寸が終わり店の外にでると真っ黒いローブが見えた。
『お待たせしました！』そういうと彼はこちらを一瞥するとまた腕を突き出してきた。その腕を掴み買い物を再開する。
羽ペン、羊皮紙その他諸々必要なものを買っていった。
『うわぁ、すご…』
思わず声が出る。フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店の中には沢山の本が天井までぎっしり積み上げられていた。屋敷の図書室とはまた違った迫力がある。
「いいか、ここでは絶対に騒ぐな」
『私、そんなに騒いでませんよ？』
「念のためだ」
そういいながら羊皮紙を見ながら手際よく教科書を手に取っていく。
私はしばらく高く積まれた本の山を見て回っていた。山の真ん中に気になる本を見つけたが引き抜くと確実に崩れるだろう。ここでジェンガをするつもりはない。
そんなことしたら確実に教授にアホほど怒鳴られるだろう。
教科書の入った紙袋を持った教授が帰ってきたので本は諦め店を出る。
そのあとは魔法薬学で使う器具を買いに行くはずだったが屋敷にあるものを持っていくと伝えると
もっとはやく言えと怒られた。
最後に、オリバンダーの店に来た。
「オリバンダーの店―紀元前382年創業 高級杖メーカー」
そう書かれた看板を期待と不安を胸に見つめていた。
杖を持つということは、私がいよいよ本格的に原作に介入していくことを意味する。
うまくやれるだろうか。いや、やらなければならないのだ。教授を救うには。
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作者名：坂本 | 作成日時：2023年3月8日 0時
