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あと一点！
反対側の二階席から響く声援がやけに耳に届いた
白鳥沢 対 青城
2セット目、24 対 23
あと一点
あと一点取れればデュースに持ち込める
ここは取らないといけない
みんなの顔に緊張が走っている
対面のコートのエンドラインに立っているのは、若
サーブ前の美しい流れるようなルーティーン
自分の鼓動が耳元で聞こえる
どくんどくんと脈打つ隙間に、ボールが床に叩きつけられる音がした
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「クソッ…！」
最後
若のサーブがライン上に乗りイン判定
あと一歩、届かなかった
タオルを頭からかけて顔を隠している人、悔しさを滲ませている人
私はただ唇を噛み締めて俯いていた
頭に優しく手が乗る
びっくりして顔を上げると、及川さんと岩泉さんがこちらを見つめていた
「悪ぃ、トロフィーは春高予選までお預けになっちまった」
「気長に待ってくれる？」
「…え…？」
大半の3年生は、この大会で引退することが多い
私ももう、てっきりこれが最後だと思っていた
でも、今の言葉は
「春高行こう」
及川さんのその一言で涙が溢れ出た
そこでハッと思い出す
今日はやらなきゃいけないことがあるんだ
少しだけ抜ける、と及川さんに伝えて私が向かったのは
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観月(プロフ) - アキさん» 大丈夫ですありがとうございます！！！そう言っていただけるともっと更新頑張れます…！ 本当にありがとうございます！！ (2020年10月7日 20時) (
レス) id: d67a3f96a5 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - コメントさせてもらっても大丈夫でしょうか。このお話大好きで更新通知が来るたびワクワクしています^_^ありがとうございます (2020年10月7日 16時) (レス) id: 91cac48c4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：観月
| 作成日時：2020年10月4日 17時
