6話「ヒーローは時に無意識」 ページ7
ああ、せっかくここまで題名簡潔にまとめてきたのに、ここでまた「題名物語になっちゃう病」が・・・うぅ、すみませんんん。
+++++
諏 「師匠、早速修行を頼む」
放課後、体操着で私の前に立つ諏訪くん。
いや、修行って・・・師匠はもうツッコむことを諦めた。
「諏訪くん、昨日も言ったけど、私が教えるのとか無理だから」
諏 「そこをなんとか、頼む!」
お、おいおい顔が近いよ。
女子様の視線が痛い。諏訪くんのせいで女友達できてないんだからね。
「っとにかく、私は普通に友達つくって普通に学校生活を楽しみたいの。
それをどうか邪魔しないでください!」
そう言って頭を下げる。
まあ、こんなんで諦めるようなら最初から苦労してな・・・
諏 「そ、そぅか・・・悪かった」
・・・あ、マジか。
何そのシュンって音が聞こえてきそうな怒られた子供みたいな顔は。
なんかこっちが罪悪感くるんですけど。
「す、諏訪くんごめん、ちょっと言い方きつかっ「あ!あれっ!」
いきなり諏訪くんの顔がどアップに。
と思ったら急に離れた。
そして諏訪くんダッシュ。
「ちょ・・・っ諏訪くん!?」
一人取り残され、呆然とする。
諏訪くん、窓見てた・・・?
気になって私も窓の外を見る。
・・・そして数秒後、私は嫌な予感を抱えながら教室を飛び出した。
+++++
・・・予感的中。
「おい、テメェいきなり割り込んできてなんだよ」
「俺らは"お話"してただけなんすけどぉ?」
「な、そうだよな?」
「は、ハイ・・・」
ひ弱そうな男子に、それを取り囲む柄の悪い生徒3人。
これは絶対、お話なんかじゃない。
・・・ありがちすぎだよ、諏訪くん。
木の陰から、4人の前に立つ彼の背中に心の中で呼びかける。
諏 「お話じゃないだろ?喧嘩か?喧嘩なのか?」
・・・なんでこの状況でそんな楽しそうなの。
「なんだ、コイツ」
「わけわかんね」
「コイツもやっちまおーぜ」
ほら、言わんこっちゃない。
諏訪くん、逃げなきゃヤバいよ。
けど、諏訪くんは動かない。
それどころか、腕をまくりまくり。
諏 「・・・受けて立つぜ。ニヤッ」
喧嘩したことないくせになんだその余裕。
3人と諏訪くんの間が、物理的な意味で縮まっていく。
・・・これはもしかしなくても、かなりヤバいんじゃ?
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あかり(プロフ) - ISLAYさん» ありがとうございます!!そうなんですよー!主人公よりかわいくあれ!と思って書いております←(^^ゞ (2018年11月26日 18時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
ISLAY - 諏訪くんって、可愛いですよね。 (2018年11月26日 9時) (レス) id: a0fdea4e50 (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - まひろさん» ありがとうございます^^イラスト集が完結した分、こちらの更新が亀にならないよう気をつけていく所存です!← (2018年11月24日 14時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
まひろ - とっても面白いです!!イラストが完結してしまったのは寂しいですが、小説も応援しております!!∩^ω^∩ (2018年11月24日 10時) (レス) id: 117c5ce46f (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - かぐやさん» ありがとうございます!!諏訪くん私も好きなんですよ~。ちょっと、いやかなり私の好みが組み込まれてます笑 (2018年10月28日 21時) (レス) id: 8b1d55c97a (このIDを非表示/違反報告)
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