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# 【空色】 ページ23

引き続き舞のお話です!




+++++


舞side





「1時間目から芸術・・・っち。」





思わず舌打ちをしてしまったのも無理はない。




芸術科目は選択のため、音楽をとるAと美術をとっている私とでは、同じ教室にいることができないのだ。




それが少し寂しかった。






舞 「あっ!時間やばっ・・・」






授業まで3分をきっている。



2フロア上の美術室に間に合うか、怪しいところだ。






舞 「間に合うかしら・・・ぅわっ!」





上りきったところで、誰かの背に額をぶつけてしまった。





白衣?・・・否、違う。



エプロン、ぽい。





? 「おい、邪魔だ退け()。」




舞 「す、すみませんっ」





見たことのない顔立ち。



新人だろうか?けど、その割には・・・





? 「・・・お前、名前は」




舞 「は!?え、っと、水島舞、ですけど・・・」




? 「ふぅーん、水島さん、ね。ま、いーや。ねえ、美術室ってどこ?」




舞 「えっ!?えっと・・・、」






この人も美術室に向かっていたのだろうか。



・・・教育実習生とかかしら?





舞 「私も美術室行くんで、案内しますよ」




? 「ん」





"ん"て。"ん"て、それだけかい。


ありがとうとかないのか。





舞 「・・・ここですけど」




? 「サンキュ。よし、行くか」




舞 「はっ?え、ちょ、実習生なら後ろのドアから・・・」





入った方が、と声をかけるが、無視して彼は行ってしまった。





私もあわてて後方から入る。




教壇に、さっきの奴。




・・・?いつもの美術講師が、いない?






? 「よお、はよ」




「「「おはよーございまーす」」」






・・・嫌な予感。







司 「三浦(つかさ)、24だ。今日から1ヶ月、お前らの美術担当なんで、よろしく。ちなみに前の先生は産休だそうだ」









嫌な予感ほど、当たるのはなぜだろう。

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作者名:あかり | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月30日 15時

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