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「儂と条野の予想が的中した、か……」
「思い当たるあたり、最悪のケースですね」
一階エントランスに来た猟犬は、やはりと言うべきかだだっ広いホールに生える遺体にため息をついた。
「…………見た限り、此奴らは銃殺されたようじゃな」
一体の遺体に近づいた��子が、銃弾と思わしきもので切り裂かれた体をつまみ上げた。
「ええ、最上階の遺体もそのようでした」
「だが、変だな……人の気配が全くしない」
隊長がそう言って周りを見渡す。
普段なら大勢が行き来する場所に人はひとりとしておらず、軍警のマントのたなびく音でさえ聞こえてきそうであった。
そんな中、空間の波長に紛れた “ 誰も気付けない ” 気配が静かに鎌首をもたげる。
「───装填」
「───発射!」
「ッ！！」
「来るぞ！！」
何者かが猟犬の背後で弾丸を放つ。
危機をいち早く察した鐵腸が剣を引き抜く。
隊長である福地が剣を鞘から抜きながら声を発した。
ここまで、約0.5秒。
最も早く反応した鐵腸は虚空から放たれた弾丸を綺麗に両断した。
謎の光球らしき弾丸は、鐵腸の真後ろで二つとも霧散する。
「やはり異能力者か、ただの鉛玉ではないようじゃな」
��子が呵々と笑う。
勇気ある無謀な奇襲者の居場所を定めんとするその瞳は獲物をかる獰猛な猛禽類そのものだった。
「ッ───」
また、奇襲者が “ 空間 ” に潜る。
そして、今度は360度に弾丸を無造作にばら撒いた。
各々の弾丸に先程のような鋭さや殺傷性はないように見える。
質より量か、と条野は舌打ちをした。
だが、これくらいの子供騙しは屁でもない。
猟犬を囲うように六つ展開される震源地。
そこから円を描くようにして弾丸が一斉に発射された。
震源地から大量に湧き上がる弾丸、弾丸、弾丸。
弾丸を鐵腸をはじめに剣で切っていく。
正体の判らぬ異能力を素手で触るのは馬鹿の行為だ。
弾丸を一つ一つ斬っていく音が、大きなエントランスにこだまする。
「異能力───」
───異能力【雪中梅】───
鐵腸がそう呟くや否や、彼の周りに異能の奔流が迸り、剣がぐにゃりと折れ曲がる。
そしてそのまま、自分に近づいてきた弾丸を次々に打ち砕いた。
福地と条野が弾丸を剣で切り裂き、��子は鮮やかに弾丸を避けていく。
弾丸同士が当たり相殺されたのを見て��子はにやりと笑った。
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颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - 四葉のコトリさん» コメありがとうございます！幻想郷vsヨコハマは私の自己満妄想なので、喜んでいただけてとても嬉しいです…。稚拙な素人ではありますが、これからも読んでいただけると嬉しいです！！ (2022年1月14日 19時) (
レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
四葉のコトリ(プロフ) - 初コメント失礼します！Pixiv見てたら見つけたので来ました！幻想郷をヨコハマが戦うなんて夢のようです！更新頑張ってください！応援しています！文章とても分かりやすいですね！長文失礼しました。 (2022年1月13日 2時) (レス) @page28 id: 9e21ae10ce (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - ねこルージュさん» おk、すまねえ…。できたら教えてちょ (2021年12月19日 23時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - あ、ビビッドアーミーってやつやってるんだけど、その時の名前がこちらなのでyunanaからこれにかえま〜す (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
ねこルージュ - ありがとありがと。小説は少々お待ち下さいね〜。ツイステ六章で推しが弱るシーンを本能のままに書きなぐってるとこです…では、かけたら言うわ。 (2021年12月19日 21時) (レス) id: f9dc735e37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯貴@東方＆文スト大好き人間 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時：2021年9月28日 19時
