55.※芥樋表現注意 ページ7
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やぁ、画面の前のみんな、初めまして!
まぁ現実世界に画面ももう一度もないけどな!
俺の名前はしがないモブだぜ!
まぁポートマフィアの黒服下級構成員ではあるんだけど!
今日は我が(イケメンな)上司、樋口さまに言われてポートマフィアの本部である黒いビルの前で監視をしている!
一緒に監視をする相手もここに配属されてからの仲間で居心地がいい。
チャカを握り締めながら、今日もいつも通りいつ樋口さんと芥川さんがくっつくかという少女漫画ちゃんもびっくりな恋バナを話していた。
上司をカモにして話す恋バナほど美味しいものはないってもんだよな。ぐへへ。
「告白はやっぱ
「やっぱり? 俺もそう思うわ。
告白は自分からはしない気がする。んで、されたとしても白昼夢だって信じないパターン」
「わかりみが深い」
「あれほど焦ったい両片思いないと思うぜ。この前なんて
「それは語尾が“もん”で終わらせられるカワいい会話じゃねぇよ。
てか誰だ樋口さまにチャカ向けたやつ俺が
今日も俺はモブ黒服Aとして仲間のモブ黒服B、おまけに途中で勝手に乱入して勝手にわかりみ深めてきたモブ黒服Cと一緒に無表情グラサン越しにとってもすてきな恋バナに花を咲かせていた。
そんな時に、目の前にすごい爆音と共に土煙が舞った。
「「「……………は?」」」
俺たち3人の声が重なる。
は?隕石?
異能力かもしれない……そう考えてライフルの銃口を向ける。
その刹那、隣で轟音が響き渡る。
大きな音を立てて吹っ飛んだのが、俺の友人の頭だと気づいたのは、俺の右肩に大量の血が被った時だった。
どさりと音を立てて入社以来からの友人“だった”ものが崩れ落ちる。
気持ちに収集がつかない中、煙が晴れて中に人影が見えた。
「ったく……生身の人間は強いやつばっかだと思ってたが、それは一部みたいだな…」
そういって頭を振って埃を払った煙の正体であり俺の友人を殺したそいつは、人間ではなかった。
黒い大きな二つの翼。カウガールを模した服装。彼女が間違いなく普通ではないと言うのは見てとれた。
異能力か?
でも、そんなことはどうだっていい。
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作者名:颯貴@きっちょー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/MizuhasiSatuki/
作成日時:2021年7月18日 17時