文芸部の日々2

おやすみ ページ11

彩「ねぇ、皆。もう寝よ。」

美「確かに、もう12時だね。いつもなら大丈夫だけど、旅行にしては随分と遅い。」



だよね。



若「……くぅぅっ！アホ杉！アーヤに変なことはするなよ！」


上「バカ武。するわけねーだろ。」



あぁぁ。まーた喧嘩する雰囲気だぁ……。せっかく解決したと思ったのに……。


そんな呆れと不安が一瞬襲ったけれど、黒木君のオーラに気づいて、二人ともすぐに口をつぐんでくれた。



悠「んじゃ、また明日ー。おやすみ。」



そう言って、悠飛を始め、翼、忍、小塚君と次々に私たちに声をかけて戻っていく。


若武も黒木君に引っ張られてすごすごと引き下がっていった。



黒「じゃ、アーヤ、上杉、おやすみ。」


彩「おやすみ、また明日ね。」


上「じゃ、ばい。」



そう言ってみんなが出ていくと、どっと疲れが押し寄せてきた。



上「案外疲れるモンだな、これ。」



上杉君もゲンナリした顔で呟く。



彩「じゃあ、私たちも変に夜更かししないで寝よ。明日早いしね。」



上「…ああ。」



お互いが、お互いの寝床につく。



彩「上杉君、おやすみ。」



上「ああ、おやすみ。」

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