最悪なハッピーエンドを。

『大変』 ページ6

その少年はとても綺麗で、しっかりとした服を身にまとい

僕より年上に見えた。

この人は多分、貴族だ。貴族様だ。

こんなところにいたら…怒られる…

下民が勝手に柵に近づいてるなんて…知られたら…

「…おまえは…」

「ごめんなさい！僕は、貧しい家族の胃を少しでも

　満たしてやる故この木の実を拾っておりました！

　どうか、お許しを！！！」

僕は地面に顔を付け、必死に謝った。

こんなところで死んでは、あの二人を悲しませるだろう。

「…ははっ」

やばい…殺される…？

嫌だ…嫌だっ！

「何が、お許しをなんだよｗおもしれえ奴ｗ」

僕は恐る恐る顔をあげた。

笑っ…てる？

「でも、貴方様は貴族様でございましょう…？」

「何言ってんだ、こんな俺様が貴族だって？ほんとおもしれえ事言うな！

　俺様は只の一般人だぜ。いや、いつか伝説になる男だ！」

「そうでしたか…。」

貴族じゃないのか…よかったあ…

「…ため口で良いぜ。」

唐突の発言に僕は動揺した。ため口…

「わ…わかったよ。」

『帽子の木の実』→←『少年』

らっきーキャラ！！

スパーダ

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