休止からの 3 ページ28
side 西畑大吾
やらかした、と思った
俺がちゃんと来ないようにきっちり釘を刺しておけば良かったって
でも廉の表情はずっと会いたくて仕方ない人に会えて嬉しいと思うし、これはこれで良いんかなって思った
廉「…A、Aやんな…？」
A「…っ、」
下を向いて何も喋ろうとしないA
廉「どういうことなん…、
俺が事務所の近くで会ったのはやっぱりAやったん？皆Aがここにおるの知ってて隠してたん？
なんでここに居るん…っ、」
矢継ぎ早に質問する廉
他のメンバーもどうフォローしていいかわからんくて誰も口を開かんかったけど、
康二「…A、
自分の口から言え。伝えなあかんこと、あるんちゃう？」
康ちゃんはAの気持ちを理解した上でそう投げかけた
その言葉に声を絞り出したA
A「…ごめんっ…、」
廉「何のごめん…？」
A「…私のせいで廉の人生めちゃくちゃにした」
1年間もアメリカにいたから、廉が一時期キンプリを脱退して関西Jrにいたことはてっきり知らんと思ってた
廉「そんなん聞いてない…っ、俺はっ、Aが何でここにおるんか聞きたいだけやのに…っ
それにめちゃくちゃにされたように思ってない
何でそんなこと言うん…っ、」
A「…ごめん…っ、」
廉「…なんやねんそれ…っ、」
廉の目には涙が流れてた
康二「廉だけじゃなくて、関西Jrにも言わなあかんのとちゃう？
Aのほんまの気持ち」
A「…そんなっ、」
「聞きたい…」
バイトでここにおることは知ってる
でも何でわざわざ週に一回大阪に戻ってくるような仕事を引き受けたのか
タレントとしてではないとしても、あれほど悲惨な事件があったのにジャニーズに戻ったのか
これからずっとこんな形で事務所で働くのか
関西Jr全員が謎に思ったままやった
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作者名：柚月
| 作成日時：2019年6月8日 23時
