蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ45)

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前日に控えて 2 ページ45

大吾「なんやこれ…」

始まったISLANDfestivalのリハーサル

どこの曲よりも目を引くのはやっぱりみっちーとラウールの青春アミーゴ

自分の出番じゃない時は基本他の曲の復習をしたりする人達もみっちーとラウールの世界観に引き込まれて誰もが注目して見ていた

滝沢「道枝、もうちょっとダンスにキレほしいな」

道枝「はい」

やっぱりラウールと立てばダンスの技術の差は浮き彫りになってしまう

でも、私が出てきた宿題にはちゃんと取り組んでいてカメラワークなども気にして自分がいかに格好良く見えるかがちゃんと研究されていた

青春アミーゴのリハ終わりにみっちーに声を掛ける

「どう？予定通り出来た？」

駿佑「…やっぱりラウールが凄すぎて」

「表情とかめっちゃよかったで

もうちょっと大人な、ちょっと言い方アレやけど妖艶な感じ出せたらいいかな」

駿佑「セクシーってこと？」

「そうそう」

駿佑「頑張ってみる…」

真面目な性格な彼ならきっと明日までには完璧に仕上げてくれるだろう

スタッフ「はい、次全体の曲やるから」

その合図と共に3グループ全員がステージに上がった

ジャニー「いいねえ」

「あ、お久しぶりです」

突然ステージを見る私の隣にやってきた

「大丈夫ですか？体調あんまり良くないって聞きましたけど」

最近、現場に来る回数も減らしてると滝沢社長から聞いていた

ジャニー「ただの老化だよ。笑

本当、歳をとったら面倒だらけだねえ」

「お大事にしてくださいね」

ジャニー「それよりも、関西Jrいい感じだね

春松竹一日だけ見に行ったけど、皆いい顔してたよ」

私が東京で仕事に追われていた間、丁度入れ違いで大阪に来てくださって見学していたらしい

「良かったです」

ジャニー「仕事も沢山いただいたんでしょ？それも大きいやつ」

「…彼らが凄いだけなんで」

ジャニー「滝沢言ってたよ、『金村は仕事が出来すぎる』って」

「それは嬉しいです」