蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ24)

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廉「…なんかあるん、」

疑うような目でこちらを見てくる

「いや、別に」

廉「今絶対何かある顔やったやん」

「ないないない」

この前、精神的にかなり参ってた時にたまたま優馬君に言ってしまったけどこれ以上は事務所のタレント達に誰にも言うつもりは無い

ましてやデビューしたてで自分のグループでいっぱいいっぱいの廉になんか相談できるわけが無い

廉「俺に出来ることあるかもしれんからいつでも相談してや」

「大丈夫、それよりもデビューしたてなんやからキンプリのこと一番に考えて」

廉「勿論キンプリも大切

でも、俺が育ってきた関西Jrも、大事な仲間がおるなにわやAぇたちも俺にとっては大事やねん…

そして何よりお前もな」

「え？」

廉「関西Jrのこと背追い込みすぎてる

仲間はいっぱいおるんやから頼らなあかんで」

生意気で偉そうで口うるさいけど誰よりも人を見てる廉だからこその発言

彼なりの優しさをストレートに受け止めるほど丸くない私は、

「ありがとう。じゃあ早速、もうこの肉いらんからあげる」

廉「は？！頼るとこ違うわ！」

「もうお腹いっぱいやもん」

廉「あかんて！もっと栄養つけな！！」

しばらく続いた肉の攻防戦

悩みも辛いことも馬鹿げた廉とのやりとり中は忘れられる

東京での出来事や感情を大阪に持ち帰らないように切り替えできた

結局残った肉は廉の口に詰め込んで終了した2人での焼肉会

一旦自宅に戻り荷物を軽くまとめて仮眠を取り、すぐにまた新幹線で大阪に向かった