蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ13)

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新体制春松竹 3 ページ13

side 金村A

私がこうして7人を集めたのは良い話をする為じゃないということは空気で察したのか誰かが口を開くことなく静かに時が行く

「なにわ男子が出来てすぐ、私が言ったこと覚えてる？」

数々のことをなにわ男子に言ってきた

でも、この状況でどのことを指しているのかなんて私が怒っている原因に気付いていないと分からない

大吾「…『メインとしてなにわ男子が関西Jrを引っ張れ』って」

案の定、ちびジュの楽屋に駆けつけていた大吾君がすぐ様答えた

「…で？今は？」

流星「…それは、」

「皆分かってたよな？

レッスン中から全然振りもバラバラやし立ち位置も覚えてなかった

振り付け師さんからも大倉君からもめっちゃ怒られてた

やのに動いたのは7人中何人？

何人が一緒になってちびジュに怒った？振り付け教えたりフォローした？なんで出来やんのか一緒に考えてあげた？」

レッスンの時から今日までの間

丈君と大吾君は確かに何度か注意はしていた

和也は説教された後に慰めるようにフォローしに行ってたのをレッスン中に何度か見た

「アンタら7人揃ってなにわ男子なんじゃないん？

何でいっつもいっつもお兄ちゃん組にばっかり負担かけるん…

確かに必死にお兄ちゃん組に追い付こうとダンス頑張ってるのは見てたし、実際ちょっと腕は上がってる

それで満足してない？

関西Jrのことに目逸らすんやったらメインでいる資格ないで？

言っとくけど、なにわ男子のほとんどがちびジュに舐められてるで」

彼らもきっと分かってたはず

康二くんや龍太くんらが築いてきた威厳が、2人が抜けたことにより損なわれ始めてきた

「関西Jrに目向けられへんのやったら本気でメイン交代するつもりやから

そんな今の状況でデビュー出来るなんて思わんといて…っ」

初めてこんなにキツく当たった

それでも分かってほしかった

デビューするには若手の育成も大事なんだと…