蒼い燈 Aoi_Hikari 21 (ページ12)

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新体制春松竹 2 ページ12

side 大西流星

大ちゃんの雰囲気を察して公演直後に追いかければ、やっぱりいた場所はチビJr達の大部屋

そこには既に丈君と大ちゃんが問題のJrたち数人を集めている所で

その様子を端でA君が見つめていた

丈「…お前らさ、まじで今日の何やったん？」

丈君の第一声で誰も息をできないほどの冷たい空気が広がる

丈「俺らは『ダンスまだ出来てない、練習した方がいい』って何回もお前らに言ってきた

それを皆、はいわかりましたって返事してたから勝手に出来てるって信じてたんや

じゃあ何？あの踊り」

丈君の言う通り、今回の小学生メンバーのパフォーマンスは最悪やった

振り付けも覚えてないし立ち位置も適当

せっかくの揃ったパフォーマンスが前列のそのメンバーによって崩されてた

大吾「ファンの皆さんはお金払って交通費も掛かってるし忙しいのに時間を割いて俺らの所に会いに来てるねん

それを全部アンタらで台無しにしたんやで？
舞台に立ってる以上、年齢なんて関係ない。もうちょっと自覚持ちや」

2人の正論に誰も言い返すことなんて出来るはずもなく弱々しい数人の返事だけが楽屋に聞こえる

A「今回、18年組で２つに分けたの何でかわかる？

年齢別じゃないで？ダンスの技術で分けた

それぐらい格差が出てる。もう一個のグループは皆一生懸命練習して、自主練もちゃんとしてる
私は彼らの努力は買いたいなって思った、でも君達はそうは思わんかった

もしそのままでいるつもりなら、もう今後出さんから

この世界はそれぐらい厳しいってこと分かってください、以上」

A君のトドメに誰も声が出ないし、誰も動けなくなった

A「流星」

「…え、はい」

いきなりそんな状況で、玄関からこっそり見てた俺に指名がかかって思わず震える

A「流星の楽屋になにわ男子集めて、早く」

「はい…っ、」

自分たちが何を言われるのかなんて分かってた

この楽屋に速攻来た丈君と僕と大ちゃんは、Aから何を言われるか分かってるからこそすぐにここに駆けつけたんやから