蒼い燈 Aoi_Hikari 17

新しい生活 10 ページ33

side 小瀧望



ジャニーさんはAに封筒を手渡せばそのまま部屋を出て行った



そこからは放心状態のAが目の前にいて




進藤「金村は私が家まで送るから、小瀧は早く会議室に戻りなさい」





「いや、俺がっ、」




進藤「馬鹿じゃないの！！あんただって大事な時期なんだからもし週刊誌なんかに撮られたりしたらどうすんのよ…

それにAだって身バレするかもしれないのよ。この子の人生まで棒に振るかもしれない


自分の立場をちゃんと考えて動きなさい」





進藤さんが俺のお母さんと同じぐらいの年ってこともあり、俺がまだJrで進藤さんが関西Jrのマネージャーやった時からずっと、進藤さんは俺のお母さん的存在やった





それは俺だけじゃなく、関西Jr全員そう思ってると思う






間違ってたら怒ってくれたり、うまくいったら褒めてくれたり





そんな進藤さんの言っていることはどれも正しかった





それは昔も今も変わらんくて







そして今のも俺の心にグサリと刺さった言葉






「待って」




出て行こうとする進藤さんと、進藤さんに支えられながらも放心状態のAを引き止める




「その封筒、俺が持っとく」





進藤「は？」




「その封筒、絶対良いもんじゃないやん

そんなん、Aに持たせたくない…」





進藤「あんたねぇ…

それって引き換えに関西Jrの未来を潰すことになるのよ」



「…進藤さん、中身知ってるん？」





進藤「…まあね。私だって不本意な内容よ

でも私は社長に逆らえない。金村にしかどうすることも出来ないのよ」






「何でジャニーさんはAにそんなに執着してるん？」




進藤「…何かを感じるらしい、この子に」





所謂、ジャニーさんの直感とやららしい




俺はまたAを守られへんかった______________

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