俺だけの瞳[ht,os] ページ33
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ひと「アリサ！ここに居たのか……疲れた…」
アリサ「あ、ひとらんさんもバラの様子を見に来たんですか？」
ひと「えっ？あ、うん…」
マンちゃんにはさっき用事が出来たから先にお茶会しててって言ったから多分会ってないよね…？
ひと「え、っと…あと……アリサに会いに…」
砕ける勢いでそう言うと彼女は顔を真っ赤に染めた。
アリサ「えっ……嘘、でしょう？」
ひと「嘘じゃないよ…？俺、アリサしか見てないから……」
アリサ「…嘘じゃ、無いですよね…？」
ひと「俺はアリサが好きなの。もうどうしようも無いくらいに。アリサはこれから記憶が無くなるけど、忘れてほしい事だから…」
アリサ「私は……私も、ひとらんさんが好きです。それも、どうしようもないくらいに…でも、使用人が、貴方のような方に……恥じたない事です…」
そう彼女は切なげに顔を歪ませると涙声でぽつりぽつりと言葉を紡いだ。
アリサ「でも……好きって言ってくれて、本当に、本当に嬉しかった……」
そう儚げに笑う彼女は今までに見たことない表情をしていた。
薬のせいで彼女はこんな泣きそうな顔をしているのかと思うと何だか心臓をぎゅっ、と締め付けられるような感覚になった。
俺は彼女をそっと抱き寄せ戯言のように「好きだよ」と零した。
やがて彼女は俺の腕の中で眠りに落ち、穏やかな寝息と共に俺は我に返った。
そのごのはなし
ひと「あーー…寝ちゃったか…」
オス「ひとらーん？どこにいるめう〜？」
ひと「ま、マンちゃん！？」
オス「ひ、ひとらん！？な、何でここに……って、何アリサちゃんぎゅーってしてるん！？」
ひと「えっ…？あ、やべ…」
オス「独り占め反対めう！って…寝てるん？」
ひと「うん」
オス「んじゃバラ園の中にあるベンチに寝かしとこうや。自室に勝手に入ったら怒られそうやし…」
ひと「……このことは兄さんには内緒ね」
オス「……仕方ないなぁ、マカロンの詰め合わせで我慢するめう」
ひと「……お茶会でもしよっか」
オス「Aちゃんにコーヒーも淹れてもらうめう〜♪」
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霙(プロフ) - 青色さん» 青色さん初めまして！お読みいただきありがとうございます…！青色さんの応援を糧に更新頑張ります…！ (2017年8月19日 17時) (
レス) id: 875c609fe1 (このIDを非表示/違反報告)
青色(プロフ) - どうもはじめまして！小説読ませてもらいました、とても面白い内容で楽しく読んでいます。更新頑張ってください(*´ω｀*) (2017年8月19日 10時) (レス) id: ebc2e5e0a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙 | 作成日時：2017年8月17日 22時
