文豪よ、渋谷に突っ込め【呪術廻戦】【文スト】 (ページ6)

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呪いと異能ページ6

詳しくは無いけどね、と太宰は肩を竦めた。

｢そ……そんな物があるんですかっ…｣

敦は驚きと動揺が混じった顔をした。口に手を当てて、後ずさる。
戦う者としてあの異質な空気を感じているのだろう。

｢異能とは違うのですか｣

僕(やつがれ)くんは身を乗り出して大仰に聞いた。戦闘狂が多いポートマフィアである。呪いにも真正面からぶち抜く気なのだろうか。俺は数歩下がった。

｢……まあね。異能で祓う事もできなくは無いけど＿＿＿その道のプロがいるはずだよ。｣

｢呪術師。彼らは呪いの力を使って呪いを祓っている｣

そこまで言って、太宰は辺りを見回した。なにか探すような目つき。俺も釣られて辺りを見回す。……何も見つからない。

｢………だが、それにしても可笑しい。私達のような異能力者(門外漢)にも、こんなにハッキリと呪いの力＿＿＿呪力と言おうか＿＿＿が感じ取れるなんて｣

｢敦くん、中也、手紙。出して｣

さも当然と広げられた太宰の手に、二通の黒い手紙が乗っかる。
時間差で太宰は手紙を親指で挟んだ。
パタパタと仰ぐ。

｢この手紙はAくんの名前が使われている。だけど、本人は手紙を出したことを否定してる｣

そこで、と仰々しく両手を広げる。

｢見てみようじゃないか！開封したっきりのこれをね｣